川西地区、赤谷十二社の背後にそびえる巨木である。※ストリートビュー 三株が合体して成長したものといわれ、周囲12メートル、樹高46メートル、最大枝張りの径はなんと41メートルにもなる。 坂上田村麻呂のお手植えの霊木と伝える。古来土地の信仰篤く、赤谷集落では「大木の木(おおぎのき)」と呼ばれ、篤い信仰を集める御神木です。その根を赤谷集落の各戸にまで張りめぐらして村を護っていると伝えられてきた。 また、無病息災の護り神ともされ、旅立ちや、出稼ぎの際、お守りとしてこの木の皮を懐に出発したという。 推定樹齢約1000年。樹勢旺盛。昭和33年、県の天然記念物に指定された。
≪現地案内看板≫ 赤谷十二神社の大ケヤキ 根廻り 一〇.五メートル 目通り 九.五メートル 樹高 四六.五メートル 推定樹齢 千二百十年 地上四メートル附近で三大枝に分かれ、さらに八大枝となり、樹勢なお盛んである。 赤谷集落は明治期まで日本海側と関東・会津方面を結ぶ柏崎街道で活況を呈し、歴史上の要人もまた屡通行したとされる。 この巨木は、延暦年間(七八三~八〇五)に坂上田村麻呂が東征のおりに植えたと伝えられるが、幾星霜の栄枯をきざみ、慶長四(一五九九)年には目通り周囲が二抱え、赤谷は八戸を数えた記録がある。 貞享二(一六八五)年に赤谷城主三河玄蕃が神木に奉ると合戦のつど、兵たちの安全を守護し、苦戦を救い、味方を勝利に導いたといわれている。 この縁起から、明治以降の出征兵士は、この巨木に武運長久を祈り、樹皮を身につけて故郷をあとにした。 古来、村人はこの霊木を無病息災、家内安全、五穀豊穣に霊験灼かな、「大木(おおき)の木」と崇め、住居、農耕、育産、年中行事、信仰、俗信に纏わる数々の口伝を継承して現在に至る。
昭和三十三年三月五日、新潟県指定文化財天然記念物に指定される。 所有者 赤谷十二神社氏子 管理者 赤谷十二神社氏子 平成十年 中山間地域総合整備事業(農林水産省所管補助事業) 事業名 赤谷農村公園施設整備事業 施工 川西町 赤谷十二社の大ケヤキ 地図 ストリートビュー |