海潮寺境内にある「サトザクラ」の名木である。古くより順徳天皇のお手植えと言い伝えられ、本堂前の石道をはさんで左右2株が並んでいる。※ストリートビュー 花は黄芽から一重と八重の白花が混じり咲き(花梗3.5センチ、総長6センチ、花径4センチ)、花弁の先端が不規則に細裂する珍しい品種。 開花期は4月下旬~5月上旬、見頃は4月下旬頃である。開花時には優雅な香りが漂い、別名「匂い桜」とも呼ばれる。 樹齢はあきらかでないが、順徳上皇のお手植えとの伝説がある。順徳上皇が、都より数種の桜を取り寄せて黒木御所に植えたところ、土壌に合わないものがあったため、当地を指定して移植されたといわれる。 昭和3年(1928)11月30日、国の天然記念物に指定された。地元の小木おけさに、『小木の岬の四所御所桜、枝は越後に葉は佐渡に』と歌われている。 (☛ 順徳上皇)
≪現地案内看板≫
天然記念物 御所桜 古来より順徳上皇の御手植と言い伝えられる「サトザクラ」の名木である。 花は白く、匂いをはなち黄芽から一重と八重が混り咲き、花弁の先端が不規則に細裂する珍しいもの。 佐渡おけさに 「小木の岬の四所御所桜 枝は越後に葉は佐渡に」と歌われている。 佐渡市 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 国指定文化財(天然記念物) 小木の御所ザクラ (昭和3年11月30日指定)
参道両側に植えられた2株の桜です。いずれも樹高約7m、胸高幹周約90cm、花びらの大きな匂い桜で、毎年4月下旬の開花期には一重と八重の花が混じり咲き、花びらの先端が不規則に細裂します。 順徳上皇の御手植と伝承され、江戸期に編纂された『佐渡誌』には、承久3年(1221)に佐渡配流となった順徳上皇が、都より数種の桜を取り寄せて黒木御所(市指定史跡)に植えたところ、土壌に合わないものがあったため、当地を指定して移植されたとあります。 また地元民謡『小木おけさ』にも「小木の岬の四所御所桜、花は越後に葉は佐渡に」と歌われるなど、小木のシンボルとして古くから親しまれている名木です。
平成25年3月
佐渡市教育委員会 |
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