婿投げ throwing of bridegroom 十日町市



婿投げは天水越地区に300年ほど前から伝わる小正月行事で、毎年1月15日の午後に行われています。前年に松之山から嫁をもらった婿を招き若衆が背負って温泉薬師堂へ。みんなでお神酒をいただいた後、その婿を胴上げして薬師堂から5メートル崖下の雪の上に投げ落とす行事のことです。
やっかみや冷やかしの掛け声と大きな笑い声を浴びて転げ落ちるお婿さん。下で待ち受ける心配そうなお嫁さん。雪から這い出す婿を嫁が助けることで、二人の絆がより深くなるようにと願う笑いの絶えないこの婿投げは、略奪結婚の名残ともいわれており、よそ者に集落の娘を取られた青年たちの腹いせが形を変えたものだともいわれています。また一方では、嫁を追い出すことを禁じた事から始まった風習ともいわれています。

















婿投げまで






語りかける季語ゆるやかな日本

語りかける季語ゆるやかな日本

  • 作者:宮坂静生
  • 出版社:岩波書店
  • 発売日: 2006年10月