塩の道(糸魚川街道)の越後側の出入り口にある。山口はまさに山の入口で関所前から急に山道となり、登り勾配で大網峠(標高804m 長野県小谷村)へと向う。 かつて、平屋で六間×五間の建物があり、御定番がいて往来の人や荷物の検問にあたった。出荷物一駄につき銀五分の関銭をとっていた。 設置年代は天正2年(1574)頃とみられる。同年に出された上杉謙信の「御法式御条目」では 『一、此道通用之者 武具 馬具 通用堅可為停止事、持参之者之候においては首を刎可申事』 と記されている。 関所は明治5年(1872)まで存続したが、現存しない。「関之址」碑がのこる。岩山の毘沙門天を祀る小堂が謙信とのかかわりを示している。
山口関所跡 地図 ストリートビュー |