中条町の乙、大出などの地区は、至るところに名水が湧き出て、水道水としてもつかわれている。その中でもよく知られているのが、乙宝寺の独鈷水である。 独鈷水は、飯豊連峰より流れ出た胎内川の伏流水が自噴したもので、「どっこんすい」と呼ばれている。また弘法大師お授けの水として「弘法清水」という別名もある。 その昔、弘法大師が諸国行脚の折、乙法寺に立ち寄り、独鈷杵(どっこしょ)と呼ばれる仏具で「聖地に水の沸き出ずる」と唱えたところ、水が湧き出たという言い伝えがある。「独鈷水(どっこすい)」が次第に訛って「どっこん水」と呼ばれるようになり、巷間では「土根水」とも書き表している。 現在では、乙宝寺の境内の一角に瓦葺の東屋が建てられていて、竜をかたどった水の噴出し口から、こんこんと水が絶え間なく湧いている。水量は豊かで、四季を通じてかわることはない。 (☛ 乙宝寺) 《案内板より》
新潟の名水100選 独鈷水 この清水は弘法大師お授けの清水で、弘法清水とも呼ばれている。昔し弘法大師が諸国行脚のみぎり、当山に立ち寄り修行したといわれている。その時、佛具の一つである独鈷杵(どっこしょ)で『聖地に清水の沸き出ずる』と唱えたところ自噴したと伝えられている。 清水は独鈷水(どっこすい)と呼び当地ではなまって『どっこんせい』となった。 清水は胎内川の伏流水が自噴したもので、飯豊連峰より流れ出た良質の自然水である。 お茶や健康薬事用として用いられ醍醐味を有する。一滴口に含めば心も洗われる清涼感がある。 乙宝寺 奉納 雪の新潟どっこん水 ![]() ![]() |
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