木曽清水 Kiso Shimizu 妙高市



「木曽清水」が湧く平丸地区は妙高市の最東部にあり、標高600m、国道292号線の猿橋集落から平丸川沿いに5kmほど入った山村である。その昔、平家の落人によって形成された集落といわれ、山越えすると長野県飯山市である。
平丸地区は名水の里としても知られていて、地区のあちことから水が湧き出している。それをはぐくんでいるのが、仏ヶ峰の南西斜面に広がる、約70haにも及ぶ広大なブナ林である。この一帯は「市民ふれあいの森」(※地図 ※ストリートビュー)に指定され、ブナ林を散策する遊歩道などが整備されている。
森の一角から湧き出し、平丸地区を代表する名水が、「木曾清水」である。湧水量が一定で涸れたことがない。
かつては、この地方の名産スゲ細工の材料となるスゲの刈り取りの通り道にあって、村人が一服の場所にしていたという。長老たちは、茶の水として実にうまいという。
治承5年(1181)6月13日、越後平氏の棟梁城長茂と木曽義仲が信濃の川中島で激突した。義仲はこの戦いに圧勝し、城氏方の敗兵を追って、信越国境を越えて進軍してきた。
義仲は、この地まで来て馬を休めた。そこには清冽な泉が湧き出していた。義仲はその美しさに感動し、それ以来、この泉は「木曾清水」となづけられたという。
戦乱の世の英雄の喉を潤した清水は、「新潟県の名水」に選定されており、地域住民や歴史ファンに親しまれていて、今でも市民の憩いの場として人々に恵みを与え続けている。



(言い伝え)

🌌義仲と軍馬の喉を潤した「勝利の水」
1183年(寿永2年)、木曽義仲が信州(長野)から北陸道を通って越後(新潟)へ進軍していた際、この上平丸の地を通りかかりた。険しい山越えで兵も馬も疲れ果てていたところ、こんこんと湧き出るこの清水を見つけた。義仲は自らこの水を飲み、軍馬にも飲ませて休息をとったと伝えられている。この休息がその後の快進撃(火牛の計で知られる「倶利伽羅峠の戦い」など)につながったという、縁起の良い休息の地とされている。
🌌.「木曽」の名がついた由来
もともとこの地にあった湧水だったが、義仲(木曽殿)が立ち寄ったという歴史的な出来事から、村人たちが敬意を込めて「木曽清水」と呼ぶようになったと言われている。現在も地元では、義仲の伝説とともに大切に守り継がれている。

平丸地区の平家落人伝説
🌌平貞盛の子孫の伝承
上平丸地区には、平安中期から末期にかけて平家の流れを汲む一族がこの峻険な山間に逃げ込み、土着したという言い伝えがある。外部との接触を断ち、自給自足の生活を送ることで追手から逃れたとされている。
🌌地名「平丸」の由来
一説には、平家の一族がこの地に留まったことから「平(平家)の丸(拠点・集落)」で「平丸」になったという説がある。山に囲まれた盆地状の地形が、身を隠すのに適していたためだったという。




≪現地案内看板≫
木曽清水の由来

「平家」追悼のため、木曽より進軍中の源義仲が信越国境を越え、一息入れようと、馬を止めた時、傍らに清冽な泉が湧いており、人馬共、この清水で喉をうるおした時、あまりの美味しさに感動、以来、木曽清水と命名、八百年経過の今年、隠れた名水として、新潟県名水百選 に選ばれている。
此の名水を後世に継承しようと「みんなの森助成事業」により、新潟県国土緑化推進委員会より助成を受け、平丸地区地域づくり協議会が事業実施した施設です。

平成四年十一月八日
平丸地区地域づくり協議会





平丸ふれあいの森(高原のブナ林)

平丸地区の東部、関田山系仏ケ峰(1140m)の南西斜面の海抜800mの一帯に広がるブナの林。昭和初期までは蒔炭林として活用されていたが、現在では樹高20m級のブナが純林状に濃密に生育する総面積約73haの美しいブナ林となっていて、林床にはユキツバキが群生する雪国の典型的なブナ林となっている。
この森は「新潟県森林浴の森百選」や「市民ふれあいの森」に指定され、林内の散策歩道などが整備されていて、親しみやすい休養の場になっている。ブナ林のすぐ前まで車道があるため、家族づれや子どもたちでも気軽にブナ林の散策が楽しめる。早春は淡緑の芽吹きが春の到来を告げ、夏は涼しくさわやかな緑陰に包まれ、また秋には錦おりなす紅葉の世界が広がる美しいブナ林で、さまざまなブナ林の恵みを満喫できる。
現在は平丸生産森林組合が市の委託を受けて森林の維持管理を行っている。

  • ❏〔所在地〕 妙高市大字下平丸地内 ※GOOGLE 画像
  • ❏〔問い合わせ先〕 0255-72-5111 妙高市農林課













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