天津神社 Amatsu Shrine 糸魚川市
天津神社は、第12代景行天皇の御代の創建にして、第36代孝徳天皇の勅願所となったと、寛文2年 (1662) 改築の拝殿(5間×7間)の棟木に記されている。 糸魚川駅南約500mに鎮座するが、神域は約7300㎡、スギ・ケヤキ・タブの老大樹がうっそうと繁り合い、境内は街の喧騒を感じさせない厳粛な空気に包まれ、茅葺屋根の拝殿も風情がある。 以来、沼河保の一の宮として、士庶の尊信を集めて社運は隆盛。江戸時代には、徳川幕府が朱印100石を寄せて保護の手を加えた。 社殿は寛文2年(1662)に拝殿※ストリートビューが造立され、天明2年 (1782)に幣殿 (3間×3間) が 、安永4年(1775)に舞台、寛政9年(1796)に本殿などが造立された。 隣り合ってたつ摂社の奴奈川神社は、延喜式内社頸城十三座の一社であり、併せてこの地方の大社である。奴奈川神社本殿※ストリートビューは寛政10年(1797)の建築で、中に奴奈川姫神像が安置されている。奴奈川姫と八千矛神の夫婦二柱が祀られ、縁結びや子授けの御利益もあることでも知られる。中に奴奈川姫神像が安置されている。平安時代後期(11~12世紀)の作と推定され、県の指定文化財になっている。 4月10日の春大祭では、拝殿前の舞台で国指定重要無形文化財の「天津神社舞楽」※動画が行われ、多くの見物客が訪れる。 |
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