弥彦山 Mt. Yahikosan 弥彦村
佐渡弥彦国定公園の中心にあり、越後平野のどこからでも望むことができる。山頂には弥彦神社の御祭神天香山命と妃神の熟穂屋姫命をおまつりしている御神廟をいただき、古くから東麓に鎮座する弥彦神社の御神体として県内外人々から親しまれている。地元の小学生の登山や子供連れファミリー登山にも人気の山である。 弥彦山への登山道は5つ。彌彦神社境内からと、長岡市野積の古刹西生寺からのコース、新潟市間瀬海岸白岩の銅山沢口と、新潟市岩室温泉から多宝山を経て登るコース、これに中部北陸自動車道として整備された弥彦村麓地内八枚沢からのコースである。 平成11年(1999)5月に中部北陸自然歩道として登山道が整備され、危険個所に防護対策が施されている。 山稜には『弥彦山スカイライン』(新潟県道561号弥彦岩室線、冬期間は閉鎖)が通り、また、東側には麓から山頂付近まで弥彦山ロープウェイも架けられており、山頂駅までの標高差400mを5分あまりで運行しており、容易にアクセスが可能である。 ロープウェイの駅には売店、レストハウス、遊園地があり、周辺には弥彦神社の奧社(御神廟)がある。 山頂からは360度の展望が可能で、日本海や越後平野を一望することができ、佐渡島に沈む夕日は秀逸である。 🔶弥彦神社登山口このコースはよく整備され、登山道を10区分した合目標も整い、多くの人達に親しまれている。拝殿左中門より万葉の道を歩く。杉木立の社叢は「森林浴の森」として散策コースにもなっている。途中左側に鳥居があるところが登山口だ。弥彦山登山1000回を記念して寄進された御影石の大きな鳥居で、これをくぐり山麓の茶屋に向かう。茶屋はトコロテンが名物の、別名「清水茶屋」といい、明治20年(1887)、登山道開設の折にできた。ここから本格的な登山道となりつづら折りの登りになる。つづら折りの急坂を登り切れば1合目である。 日当たりのよい尾根道となり、1合目からは一気に鳥居がある5合目を目指す。この先は岩場の道で、左岸に落下防止の柵や鎖が張られている。 6合目の里見の松からは、新潟平野の広がりを眺望ができる。 7合目の水場で喉を潤す。1年を通じて水温12度から15度の水が湧き出ている。早春にはキクザキイチリンソウやニリンソウの群生を見ることが出来る。 緩やかに登っていき、8合目を過ぎるとカタクリ、エンレンソウが見える。9合目の稜線に出ると、夏から初秋にかけてナンバンキセルが花を咲かせる。売店、展望レストランがあり、日本海に浮ぶ佐渡島が目に飛び込んでくる。展望台下には天然記念物のヤヒコザクラの老木も見える。 弥彦山山頂へは左へ進む。広い灌木帯の階段を登り、テレビ局アンテナを左に見てすぐ弥彦山山頂に着く。弥彦神社奥ノ院、御神廟があり、日本海や佐渡島、新潟平野の先に浅草岳、守門岳など360度の眺望が得られる。 🤩2024年2月4日、1人で登山に出かけていた64歳の男性が崖下に滑落し、死亡した。 弥彦山のブナ林弥彦山登山道七合目付近から山頂にかけて、ブナ林の中を歩く。尾根付近のものは恒常的な強風のために、曲がりくねった独特の風衝樹形をなしている。弥彦・角田山塊は、広大な新潟平野と日本海の狭間に位置しているために、固有の植物が多く分布している。9合目には、大正9年に三好学博士によって発見され命名された白山桜の変異種のヤヒコザクラがあり、間近で観賞できる。 弥彦山ロープウェイ山麓駅から弥彦山9合目の山頂駅までを約5分で結ぶ全長1,000mの弥彦山ロープウェイで、越後平野を一望しながらの空中散歩。天気が良ければ、遠くに佐渡が望めます。麓には、「おやひこさま」と呼ばれる彌彦神社や温泉街もあり、春には桜が、秋には紅葉が楽しめます。〔所在地〕弥彦村弥彦2898
〔問い合わせ先〕 ☎0256-94-4141 〔アクセス〕 電車…JR弥彦線「弥彦駅」より徒歩で20分 〔ウェブサイト〕http://www.hotel-juraku.co.jp/yahiko/ |
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