チルドレンのお部屋 −その6−

 

 

アスカ「…………」

レイ 「……カエルみたいな顔してどうしたの?」

アスカ「あんたねぇ!!」(思わずレイの顔を左右に引き伸ばす)

レイ 「ひ、ひふぁい(痛い)」

トウジ「ま、複雑な心境なんやろ。変な奴が現れて気にくわんがおかげでシンジとも仲良う出来る」

カヲル「いや、リリンの心は本当に繊細だね」

トウジ「……渚も割と天然はいっとるな」

アスカ「ちょっとファースト! なんでひと思いに毒殺しなかったのよ!?」

レイ 「だって……」

アスカ「だって何!?」

レイ 「……碇くんが悲しむもの」

アスカ「……しょうがないわね。死なない程度に殺しましょう」

シンジ「アスカ、それ日本語になってないよ」

アスカ「シンジは黙ってなさい。とりあえずロンギヌス……の槍は殺しちゃうから駄目か」

カヲル「硬化ベークライトで固めてみるというのはどうだい?」

アスカ「いいわね、ジュラルミンケースに入れて芦ノ湖に沈めようかしら……あんたのことでしょ! あんたの!!」(カヲルを締め上げる)

カヲル「はは、そんなに首を絞めないでくれないかい。ヘヴンズドアが見えそうだよ」

トウジ「……渚の奴、なんや結構余裕あるな」

シンジ「見えない程度にATフィールドを張っているみたいだよ」

レイ 「…………」(どこからともなく黒いシマシマ模様のボールを取り出す)

シンジ「あ、綾波、それは……」

レイ 「……どいて」(ボールをカヲルの上に投げ上げる)

アスカ「ちょっ!」(あわてて逃げる)

カヲル「おや? 不思議だね、だんだん床が近づいて……」(そのまま床に消える)

シンジ&アスカ「「ディ、ディラックの海!?」」

レイ 「……これなら死なないわ」(にっこりとシンジに微笑む)

 

 

つづく

 

 

予告

 

 

上洛、東京…日本人の心に深く根付くその都の名は京都

その地に辿り着く、ただそれだけのために

人々は血を流し戦うことさえあった

シンジ達が初めて訪れた京都

そこは彼達にとっても戦いの地なのか

男達は古都に戦いしか見ることはできないのか

女達は彼らに掛ける言葉を持たないのか

シンジとアスカは二人何を思うのか

 

次回、新世界エヴァンゲリオン

第七話 過去の予感

次回もサービスしちゃうわよん!

 

 

 

 

 

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