チルドレンのお部屋 −その7(京都出張編)−

 

 

カヲル「やあみんな、渚カヲルです。元気だったかい?」

アスカ「……なにさわやかな挨拶をしてるのよ?」

カヲル「あいさつする友、フレンドがいるということは幸せにつながる。いいことだよ」

アスカ「……あんた最近ますます暴走気味ね。そのうち使徒を食べたりするんじゃない?」

シンジ「残念だったね。綾波は旅行に行けなくて」

レイ 「…………」(ズーンと暗くなる。言われるまで気付かなかったらしい)

シンジ「(慌てて)で、でもおみやげ買って帰るから! ね?」

レイ 「……(コクリ)」(パーッと明るくなり、顔に心持ち赤みが差す)

シンジ(ほっ、よかった)

カヲル「……家で待つ妹、リトルシスターがいるということも幸せにつながるようだね」

アスカ「うるさいわね。だいたいあんた前回、ディラックの海に沈んだんじゃなかったの」

カヲル「世界は奇跡に満ちているってことさ」

アスカ「……うさんくさい台詞ね」

カヲル「君の心は実に繊細だね。照れくさいのはわかるけどシ……」

アスカ「わーわー!」(慌てて大声を出す)

カヲル「おまけに一緒に……」

アスカ「わーわーわー!!」(更に大声を出す)

シンジ「八つ橋とかだったら今の綾波でも大丈夫だね。あとはそうだな……」

レイ 「…………」(一見無表情。実はシンジの話を聞いているだけで幸せ)

カヲル「そうそうリリ……」

アスカ「わーわーわーわー!!!」

シンジ「飲んだらまずいものとかないかな、リツコさんに聞いてみないと……」

レイ 「…………」

 

 

つづく

 

 

 

予告

 

 

綾波レイ

人々の心に思い出を残し彼女は消えた

彼女の声を聞きアスカは何を想うのか

レイは彼女に何を望むのか

一方シンジは戦場に身を置いていた

帰国しても戦いから遠ざかることはない

むしろ戦わざるをえない現状

シンジの選んだ道に大人達は何も言うことはできない

彼らの願いを背負いシンジは戦う

 

次回、新世界エヴァンゲリオン

第八話 いざなえるモノ

この次もお楽しみに!

 

 

 

 

 

新世界エヴァンゲリオン TOP
 

火の国の庵 TOP