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以下の小説にはBL・やおい・耽美と呼ばれる表現が含まれています。

コーヒーに添えるのは苦いミルクと甘いキス

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 北垣の勤めるビルは、表は金融会社で裏はヤクザの事務所になっている。正面の清潔感あふれる外観に反して、裏ビルの入口の前には厳つい顔をした男が二三人たむろしていて、監視カメラも二台。物々しい雰囲気をかもし出している。道路脇にはそんな彼らを牽制するが如く、「暴力団反対」「暴力はわが町にはいらない」「暴力団追放!」などと書かれた旗や横断幕が風に煽られはためいていた。そんな異様な雰囲気の中、一人の青年がコーヒーポットを片手に歩いていた。
 黒く長い前髪の奥に釣りあがった目を持ち、唇は何かを嘲笑するかのように歪んでいる。黒いズボンに白いシャツ。首には黒い蝶ネクタイ。
 彼はヤクザのビルの前まで来ると、厳つい男達を無視して中に入ろうとする。
「オイ、待てやコラ」
 男のうちの一人が青年の前に立ちはだかった。ニヤニヤと下品な笑みを浮かべ、ガムをクチャクチャ噛み鳴らしながら言う。
「どこいくつもりだ、ぼうず」
「どこって、出前ですが」
 青年は飄々とそう答えた。「コーヒーをポットで頼まれたもので」
「あぁん?コーヒーだぁ?」
 男が別の男と顔を見合わせて笑い出した。その態度に青年は苛立って目を細める。毎度毎度絡まれている彼としては、このやり取り自体が仕組まれているような錯覚さえ覚えていた。彼にしてみれば、自分がコーヒーを届けることを知っている人間は少なくともビル内に二人はいるはずで、彼らのどちらかが門番に伝えておけばすむ話であった。
 このビルのボスである北垣にそんな要望が通じないことは知っていたので、ナンバー2であろう秋本にでも頼んでおくべきだったと彼が思ったところで、その本人がビルの奥から現れた。
 青年が視線を上げると、先程まで道路に向いていたはずのカメラが自分の頭上を捕らえていた。どこかでモニターを見て駆けつけたのだろう。
「あ、アニキ」
 優しげで柔らかな物腰の男に、男達は次々と頭を下げていった。それは見事な連携だった。
 表の金融会社の所長である彼は、カウンター越しに見ればそれは好印象の男だった。シックなスーツの胸に金色のネームプレート。清潔なシャツ。整えられた髪。ところが真裏のビルから出てくる姿はどうだ。周りの男達と外見が違うことも格の違いを見せ付けていた。余裕のある表情、きちんと伸びた背筋、指の先まで気を使ったその立ち姿。 
 青年は、近づいてくるこの秋本という男が本当にヤクザなのだと実感して密かに身を震わせる。
「聖澤くん。ニイさんがお待ちです。どうぞ」
 言葉は丁寧だが、その瞳の奥には明らかに迷惑がっている気配が漂っていた。北垣がいる四階の役員室まで誘導するように廊下を先導する秋本の背中を眺めながら、聖澤は先程のことを言ってみる。
「ねぇ、毎回毎回コーヒーの出前に来る度にあんなに絡まれたらこっちとしても迷惑なんだけど何とかならないワケ?」
 廊下を歩く間、周りのヤクザたちは不思議そうな顔で横に陳列している。陳列という表現がぴったりだ、と聖澤は嘲笑う。彼にとってヤクザというものは苦手というより嫌いな人種であった。そしてそういう馬鹿にした態度が自然と出てしまうのが聖澤という男で、秋本は敏感に感じ取ったようである。
「君は何か勘違いをしているようだ」
 一際低い声が聞こえて聖澤はぎくりとした。秋本は静かに立ち止まり振り返ると、能面のような顔で告げてくる。
「私は君が嫌いだ」
 あまりの迫力に聖澤が絶句していると、秋本は再び何事もなかったかのように背中を向けて歩き出した。
「あっそ」
 聖澤は冷静を装ってそううそぶいたが、実は背中のシャツは汗でびっしょりと濡れていたのだった。
 四階にある役員室に着くと、秋本は丁寧に二度ドアをノックした。返事が聞こえぬまま彼はドアを開け、聖澤に視線で合図をする。前回彼が訪れた時は、北垣が男を抱いているところに案内されたわけだが、今回は今回で非常に居心地が悪い気配が漂っていた。
 部屋の主たる北垣は肘掛け椅子に鷹揚とした態度で座り、伸ばした足を机にのせている。口には煙草を咥え、携帯電話で話をしていた。聖澤に向けられる視線は鋭く、とても歓迎しているようには思えなかった。
 正直彼は、北垣というヤクザが未だに苦手だった。スキンヘッドに質のいいスーツ。革靴は常に磨かれていて汚れ一つない。指にはゴツイ指輪。これは装飾の為ではなく明らかに人を殴る為のものだと理解できるほど、彼はヤクザだった。秋本とは次元が違う威圧感がある。
 一刻も早く立ち去りたい気分になりながらも聖澤は持っていたコーヒーポットを来客用のテーブルに置いた。彼がこのビルにコーヒーを届けにきたのはこれで五度目になる。最初の二度は北垣の留守中に届けた。どうやら三階には会議室があるようでそこで飲む為のものだったらしい。ヤクザが会議とは笑える、と聖澤は思っていたが、秋本が参加しているということで認識を改めた。この男なら会議をしていてもおかしくない。
 残りの三度は表にある金融会社への出前で、実はこれも秋本が頼んだもので北垣は絡んでいないらしい。つまりは、よく聖澤はここへ来るわりには、北垣に対してコーヒーを入れたことは一度もないのだった。
 電話はまだ終わりそうもなく、聖澤が来客用の椅子に腰掛けようと中腰になったところで、ドンと大きな音が響いた。北垣の方を見ると、彼はいつのまにか足を下ろしていて拳で机を叩いていた。
「出前持ちが座ってんじゃねぇ」
 北垣はそう聖澤に言った。獲物を喰らう前のように舌なめずりしながら。
 その態度を見て聖澤は目を細めた。テーブルに置いたポットをそのままに北垣の机の向こうに回り込む。電話をしながらも聖澤の動きを目で追う北垣の横に立ち、挑発するようにそのまま机の上に尻を乗せた。
見下ろす青年と見上げる男。互いの視線が絡まって唇に笑みが浮かぶ。
「ちょっと待て」
 北垣はそう電話口に言うなり、携帯を肩に挟んだまま煙草を灰皿に置く。くるりと椅子を回すと、聖澤の腰を掴んで正面を向かせる。すくい上げるように北垣は青年にキスをした。目を合わせながら唇を味わうと、彼は長い前髪の隙間から嘲笑していた。
 北垣はこの顔つきが好きだった。この青年は初めて会った時からこんな表情をする。額に汗をかいているのに、目つきは挑発的で決して恐怖を表に出さない。
「待たせた、で?」
 聖澤を見詰めながら携帯での話を再開すると、青年の足が北垣の股間の上にのった。靴を履いたままでリズムカルに刺激をされて息が詰まる。白いドロ汚れが股間に付いて北垣が眉間に皺を寄せると、聖澤が楽しそうに灰皿に置いてあった吸い刺しを手に取った。
「調子に乗るな」
 警告の意味も込めて机を大きく叩いた。聖澤はぴくっと肩を一瞬震わせたが、見せ付けるように煙草の煙を深く吸い込んでいた。足は股間に乗ったまま。
 北垣は電話に集中できないこの事態に苛立ち、聖澤を睨み付けると青年の瞳の中にも苛立ちがあるのに気づいた。
「いい加減集中したら?」
 馬鹿にしたような声でそう言われて北垣は更に激昂したが、青年の股間が既に少し隆起していることに気づいた。指で確かめるように布越しに触れてみると熱い体温が伝わってくる。上目遣いで青年を見ると、喫煙の間にべろりと唇を濡らしているところだった。先程の口付けの時には、がさがさだった表面が湿り気帯びて赤くなっていた。
「また掛ける」
 北垣は電話を一方的に切るなり、聖澤の股間のジッパーを下げ始めた。下着の間を縫って飛び出すように一物が現れる。先端にはかすかに何か光っていて、北垣はたまらなく唇を寄せてそれをすすった。
「集中しろっていったよ」
「だからてめぇに集中してる」
 久しぶりに味わう肉棒は熱く舌が痺れた。根元から先端まで舐め上げると、益々膨れ上がっていく。今まで何度も肌を合わせてきたが、こんなに簡単に反応したことはない。北垣は嬉しくなって思わず尋ねた。
「お前、俺が欲しくてたまらなかったんだな。こんなにべたべたにしやがって」
 青年の返事は失笑。
「それはアンタのほうでしょ。電話の間、股間はパンパン、あっちはヒクヒクいってた癖に」
 煽るようなこの台詞に北垣は逆らわなかった。涎にまみれて大きくそそり立っているそれを自分の中に受け入れてかき回して欲しかった。
「分かってるじゃねぇか」
 スーツの上着を脱いで椅子の背に掛けると、聖澤に机から降りるよう顎をしゃくった。彼が煙草を消して素直に従うと、自分はズボンを下ろして上半身をデスクにつける。尻を突き出すその格好を見て、聖澤が北垣の後ろに回ると想像通り蕾がひくつき、前の棒は張り詰めていた。
「アンタ、本当に欲望に素直だね」
 ついと聖澤が優しく割れ目を撫でると、「はぁ、ッ」と息をついて蕾が締まった。指で触れると、柔らかくずぶずぶと受け入れていく。
「また準備してたんだ」
 聖澤は嘲笑した。このヤクザは呼びつけるとき必ず後ろが柔らかい。何の前裁もいらないほど。
「つまらないな。俺がアンタのここをふやかしてやりたいのに」
 入れた指をぐるりと回して前立腺辺りを触れると、北垣は電気が走ったように背中を痙攣させる。
「あ、そ、そこッ」
 聖澤が見れば、北垣は机の下で自分の一物をこすり付けていた。青年は思わず舌打ちをした。彼はいつもこのヤクザのこういうところが嫌いだった。北垣の姿勢はいつも自慰に似ていて、すぐに快感に溺れる。放っておけば自分が挿入することなく果てるだろう。
 それでいいじゃないか、と聖澤はいつも頭の端で思うのだが、どこか引っ掛かるものがあった。いつもこのヤクザに呼びつけられるたびに、どこか自分が特別なのではないかと思いこみたいのかもしれなかった。
「くそッ」
 聖澤は小さく呟くと、蕾に入れていた指を引いた。青年の心中を知らぬ北垣はその突然の衝撃に身を震わせる。想像できぬ動きに彼は興奮していた。机に擦れる一物ももうそろそろ限界を示している。足りないのは身体にねじ込まれる、青年の太いたぎったモノだった。
「何してる、さっさと入れねぇか」
 北垣が辛抱できなくなって後ろに目をやると、聖澤が眉間に皺を寄せて難しい顔をしていた。
「俺ってアンタの何なワケ?」
 自嘲気味の顔で青年は言い、北垣はその質問に驚いたが返事に迷いはなかった。
「てめぇはただの出前持ちだろうが。くだらねぇ感傷に浸ってねぇで、さっさと入れやがれ」
「そうかよ」
 聖澤は北垣の想像通りの返事に怒るどこか苦笑してしまった。そしてこの目の前のヤクザの望むように猛ったものを柔らかい蕾の奥にねじ込んだ。
「ぅぐ、ぁあああっ」
 強烈な圧迫感。前後する度に自分の中のひだが捲れる感覚があって、北垣は眩暈がした。腰を振るのも忘れて、ただ深く受け入れたくて尻を突き出した。
 聖澤が自分に密着して背中に体が合わさると、その体温と汗に幸福感が溢れてくる。北垣は気持ちがよくて快感に集中した。本当は聖澤に自分の前にも触れて欲しかったが、言うほどの余裕がなく、机の角の刺激だけで充分にイキそうだった。
「くッ、」
 溢れるような感覚があって北垣が背中を仰け反らすと、聖澤の右手が急に自分の股間に触れてきた。絶頂を迎える感覚はあったが、放出感は封鎖された。北垣の一物を聖澤の右手が痛いほど握り締めていたからだ。
「て、てめぇ、ふざけんな」
 息切れしながら苦しげに北垣が呻くと、耳元で聖澤の息がかかった。
「ねぇ、アンタ、名前何ていうの」
「あァ?」
 聞き間違いかと思って怒鳴るように言うと、聖澤はぬるい息を耳に掛けながらもう一度尋ねた。「名前、何ていうの?」
 北垣は鼻で笑った。「お前には関係ないだろう」
 自分に差し込まれている一物がぴくぴくと動いている。その刺激だけで北垣はイきたくなる。でも出せない。
「お前何様だ。出前持ちから昇格する気か?」
 北垣がせせら笑うと、意外にも真面目な声が返ってきた。
「そうかもね」
「笑わせるな」
 北垣は口元を歪めて大げさに笑った。蕾を締めて差し込まれている一物が萎えていないことを確認する。彼がほっとしていると、ずるりと聖澤の腰が引いた。背中に快感の波が駆け上がったが、北垣はそれ以上にそのまま抜いてしまわれることを恐れた。
「てめぇ抜きやがったら承知しねぇぞ」
 増長した聖澤の態度に北垣が不快な気分になっていると、ふいをついて、奥底の、今まで付いたことがない程の深い地点までねじ込まれる。
「ぐ、ぁあっ、」
 思わず北垣の口からそんな声が出て、聖澤は満足したように口元を歪めた。ワイシャツの根元の首筋に吸い付いて締め付けている一物の手を緩めると、壊れた蛇口のように温かい液があふれ出た。
「あぁぁああっ、英志ッ」
 北垣は急に訪れたその快感の波にただ流され擦れた声を上げたまま、びくびくと腰を震わせた。濃い精液が聖澤の手を濡らし、床を濡らしたが、力が抜けていく北垣の身体を青年は抱いたまま離さなかった。どういうことだと北垣が首を回すと、釣りあがった瞳にギラギラとまだ欲望が蠢いていた。
「ねぇ、まだ終わりじゃないよね」
 青年らしからぬ低い声に北垣はイったばかりだというのに、ぞくとした。繋がったままの肉棒は衰えてない。
 北垣が口元を歪めると、ゆっくりと一物を引き抜きかれた。身体を返せば聖澤と目が合う。唇を合わせて早々に舌を入れられて口内を嬲られる。腰を抱かれて机に仰け反る形になると、呻くように聖澤が言ってきた。
「俺はアンタが欲しくてたまらないよ」
 なんてこと言いやがるこの餓鬼。
 北垣は震えて自分の濡れた一物が再び大きくなるのを感じた。身体の深い一点がもっと刺激が欲しいと疼いている。北垣はその欲求に従うことにした。
 後ろに倒れこんで机の上に押し倒されると、下半身に聖澤の興奮したままのものが当たる。思わず迎え入れるように股を開いて彼の腰を挟むと青年の瞳が笑った。
「きちんと抱きたいから横になって」
 優しい音量のその言葉に北垣は操られるようにデスクの上に横になった。そして膝を立てて股を開く。ネクタイを緩めて、ワイシャツのボタンを外し始めたが途中で面倒くさくなって自ら破り開いてしまった。
 聖澤も蝶ネクタイを外しているところだった。きちんとシャツとズボンを脱いで、北垣の椅子の上に置く。机の上によじ登ってきた裸体に北垣はごくりと唾を飲んだ。
「きれいな刺青だ」
 青年は少し荒げた息のまま北垣の胸の刺青を撫でる。羽で触るようなかすかな刺激にすら欲情を煽られる。指はゆっくりと膨らみに到達して玩ばれる。北垣が快感に目を細めながら聖澤を見ると、彼のものはもうはちきれんばかりに欲情していて、爆発寸前に見えた。
「もの欲しそうな顔」
 聖澤はそう嘲笑したように言ったが、北垣は唇を歪めて笑った。「それはてめぇの方だろうが」
「そうだね」と青年はあっさり認めると、乾いた唇を湿らせた。「もう我慢できそうもない」
 北垣の足を抱えると聖澤は猛ったものを充分にほぐれたそこに埋めた。身体を貫く熱は先程にも増して熱く、北垣が思わず青年の頭を抱いて唇を奪うと、彼もまた舌を絡ませてきた。
 リズムカルに腰が動く間、聖澤の視線が優しくて北垣が眩暈がした。一度イったばかりなのに気持ちがよくて自らも腰を振る。
「ね、名前教えてよ。俺もアンタの名前を呼びながらイきたい」
 上がった息で嬉しそうに言われて北垣は大いに照れてしまった。今まで大人びて見えたが今の青年は無邪気で、北垣は羞恥心から目の前の男を正視できなくなった。思わず首を横にして「てめぇもしつけぇな」と憮然とする。
「あぁ、もうイきそうだ。ねぇ、早く」
 眉間に皺を寄せながら訴えられて北垣は仕方がないと呆れながらも青年の首を抱いてぼそりと耳元で下の名前を告げた。正直、ここ何年もこの名前を人から呼ばれたことなどない。
 聖澤は微笑みを浮かべると、腰のピッチを上げた。快感が北垣の中に溢れて二度目の絶頂を迎えるに充分だった。
「ッ、」
 繋がっている肉棒が体内でどくんと波打つのを感じながら、北垣は青年が射精したのが分かった。少し開いた唇から自分の名前が呼ばれるのかと思ったら、彼は北垣の唇を奪って舌を絡めながら、びくびくと精液を体内に流し込んできたのだった。それは最後の刺激には充分で北垣も二度目の絶頂を味わったのだが。
 しばらく二人で折り重なって息を整えていたが、北垣は落ち着かなくなって「オイ」と自分の上で脱力した聖澤を小突いた。どうして名前を言わなかったのかと尋ねれば、青年は北垣の首元で小さく笑う。
「あまりにも可愛らしい名前だから言うのが恥ずかしくなっちゃって」
 北垣の顔が赤くなった。「てめぇなァ」
「冗談だよ、馨」
 不意打ちのように言われて北垣が目を丸くしていると、ふわりとキスをされた。青年の態度はこのところ少しおかしいと北垣は戸惑う。まるで自分に好意をもってくれているかのような、とそこまで考えて北垣は自嘲した。
 うぬぼれるなよ、嫌われ者。
「どうかした?」
 聖澤が、北垣の視線が天井を見詰めているのに気づいて声を掛ける。その声質も何となく甘い。
「お前が分からねぇ」
 思わず本音を北垣が漏らすと、目の合った聖澤が嘲笑した。その瞳はいつもの鋭さと皮肉交じりの光が戻っていた。
「ヤクザなんかに分かってたまるかよ」
 北垣は思わず笑った。分からなくてもいいかもしれないと思ってしまった。
 ただこの心地いい余韻と、甘い口付けさえあれば。

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