書   庫
第壱書庫
 
 
 
 


開祖書

正勝   吾勝    勝速日   常盛
まさかつ  あがつ   かつはやひ つねもり

《解説》

 

合気道開祖植芝盛平翁は「常盛」として、多くの書を残しています。
本書(複製)もその内の一つで、当会所蔵の物。

「正勝吾勝勝速日」は勇武の称讃の言葉であり
「正勝」(まさか、まさかつ) − 正しく勝て
「吾勝」(あがつ、あかつ) − 自分に勝て
「勝速日」(かつはやひ、かちはやび) − 日の速さ(光の速さ)に勝て
ということであり、合気道修行の三訓です。

「正しく勝ち、吾に勝ち、それは一瞬の機のうちに速やかに勝つ」すなわち『勝たずして勝つ』
と解釈されますが、 開祖は、「正勝」は屈せぬこと、「吾勝」はたゆまぬこと、
「勝速日」は勝利栄光と言われていたそうです。

また、『古事記』において「正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命」
(まさかつあがつかつはやひあめのおしほみみのみこと)という神様の御名として出てくる言葉です。