【 入ることが出来ない天井裏の撮影 (漏水調査)】



 高層マンションの7階床の防水層が破れ、6階天井に漏水している。補修工事に際して、天井裏にカメラを入れて確認したい、との問い合わせがありました。ファイバースコープでは見える範囲が狭くて、何処を見ているのか判らない。広い範囲が見えて、漏水位置・距離を特定できるカメラをセットして欲しい。漏水個所は、階段室壁面から1mぐらいで、4mも5mも奥ではないけれども、建築図面を確認すると、カメラを入れることが困難なように思えるとの事です。

漏水の場合、水が浸入している箇所と、漏れ出ている箇所とは少し離れている事がよくあります。と言うことは、3m奥まで見なければならない事もあります。親指大のCCDカメラとLED照明を準備することにしました。

当日、階段室のボードが外されました。すると、図面には無かった大梁が目の前に! 内部壁面との隙間は、約75mmです。げんこつを立てると入りません、横にしてやっと入ります。中には更に、ALCが立っています。これを破壊すると、カメラの挿入が可能になりそうです。バールを突っ込んでカメラを挿入できるだけの隙間を開けて貰いました。

  

ここからCCDカメラを挿入し、モニターを接続、漏水ポイントを予想して画角を設定しました。水張り試験をすると、早速、漏れてきて、漏水場所が決定されました。画像をビデオカメラに録画し始めたのですが、天井裏の暗さもあり、28万画素のCCDカメラでは記録写真としては使いにくいですね。そこで、デジカメを使うことにしました。

LED+CCDカメラを挿入しています。カメラ部は奥にあり、見えていません。

デジカメを挿入しています。カメラ部は奥にあり、見えていません。

激しく漏水しています。

漏水部の拡大

カメラのシャッターはリモコンで操作します。操作用モニターと立ち会い用モニターを準備することにより、工事関係者が確認し、指示を出すことができます。漏水宅住人も確認することができ、安心です。報告書に鮮明な写真を載せることができます。

少しずつ面積を広げながら、はつり、防水処理、水張り試験を4回繰り返し、漏水が止まったことを確認、補修を完了しました。

   ご連絡は、こちらから

 BBSに足跡を残してくださいませ

Top Pageへ  このページのTopへ

    田村エンジニアリング/大阪/関西