【 マンホールから水槽内にチョットだけ入れるステージ 】
マンホールから水槽内に差し込んで、作業足場を確保するステージです。見たままに「パイプステージ」と呼んでいます。従来は、はしごを使って中に入っていましたが、体を支えるために片手が使えず、満足に作業ができませんでした。
パイプステージは、ステージを吊り下げる方式ですので、水面をマンホールから約2m下げるだけで、施設の運転を停止せずに入孔することが可能になりました。パイプステージのセットは、マンホール上から5分でOKです。ステージ平面の作業スペースは、約100×50cmです。また、作業後の撤去も5分で完了です。連結部のクランプなどはマンホール上で操作し、内部では操作不要です。車輌で運搬する時は、ナット類が締まっていることを確認してください。ゆるんでいると振動で落下の恐れがあります。
パイプステージは地上部分と槽内部分に分かれ、
折り畳むことができます。 寸法・重量は、折り畳んだ状態で、地上部分が200×76×20cm
・15kg、槽内部分が250×76×30cm ・28kgで、設置、撤去とも二名で操作します。
φ28mmのパイプで組み立てており、反力を必要とする作業には向きません。マンホールの内径は60cmで製作しましたが、50cm以下では製作しても人員が入れないと思います。
あるお客様では、足場を組まずに5分で入孔できるなら新たに定期保守をしよう、と考えられました。
「今までは、硫化水素ガスで腐食するため、数年毎に槽内塗装の塗り直しが必須であった。パイプステージで簡単に入孔できるならば、3ヶ月毎に塗り面の水洗いをしよう。」
塗装の寿命が延びるのは間違いありませんね。
タラップの関係でマンホール位置が壁面に近く、パイプステージの地上部が壁面にぶつかって設置できない問題が発生し、対処を迫られました。「大は小を兼ねる」ことは、ありませんでした。大は大なりに、小は小なりに1〜2分で切り替えられる構造を目標とし、改造案を作成しました。
価格は、279,300円から。改良のため、仕様変更をする場合があります。