【 水位の変化を電池駆動で測定

Version 1

 田村さん、マンホールのふたの裏にぶら下げて、その下の水位の変化を記録できますか。

     測定期間は?

二週間やなあ。

    AC100V?

ない。

    環境は?

ホテルの地下駐車場やから、タイヤで踏まれる。

    バッテリーしかあかんのか、、、、、。

 

調べ始めました。赤外線または超音波で距離を測る方法の中に使えるものがあるかもしれません。

計測距離は、4m位迄でOKDC12V迄、5Ahぐらいのバッテリーでいけるかなあ。オムロンに聞いてみよぅ。0.54mの距離を測れる超音波センサーがある、とのことでサンプル品を借りてテストしてみることにしました。

借りた超音波センサーは、DC12Vで動作し、1mm刻みで測定できそうです。0.54mでは1cm単位で読めば良く、十分使えます。つぎに使用電力計算をすると5Ahのオートバイ用のバッテリーでいけそうです。(後に計算誤りがあったのですが。) タイマー回路を組んで超音波発振時間を極力短くし、アンリツのデーターコレクターにデーターを取り込む事にしました。

ケースは、ある程度の断熱効果を期待し、小型のクーラーボックスを選びました。

ケース内には、タイマー回路、データーコレクター、バッテリーを収納します。
バッテリーは、密閉型にしたので専用の充電器を付属品とします。
マンホール内にセットするため、突っ張り棒を使います。

ケース底面に設置した超音波センサー。
0.5〜4mの範囲で動作します。

突っ張り棒をセットした状態。
完全密閉ではありません。ホースで水をかけると内部に浸入します。
激しく結露する雰囲気にセットしても、ケース内はほとんど結露しません。

 超音波センサーとタイマー回路は、密閉型バッテリーで駆動し、データーコレクターは、単一アルカリ乾電池4本で駆動することとしました。電源を分けたのは、トラブル発生時に取得したデーターを保護するためです。

 10分に1回データーを取り込むとすると2週間で2,016データーになり、表計算ソフトで処理すると、現状をよく把握することができました。また、水位データーと共に温度や発生ガスなどのデーターを取ることにより、多面的な検討ができています。

  万一、 水面に落下した時に水没すると問題になる場合があります。見掛けの比重を計算すると0.6になりました。本体は浮いています。

 温度、変動する水面変動を掴まえる目的で製作しましたので、「水面キャッチャー」と名付けました。

Version 2

 水面キャッチャー Version 1では、\1M-になってしまいました。Version 2では、価格を下げるため充電池をやめ、乾電池のみで駆動するように検討しています。また、アンリツのデーターコレクターを日置電機の電圧ロガーに変更する方法も考えています。これで約50%コストダウンです。

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