惣滝 ( そうたき ) Sou Waterfall 妙高市



「惣滝」は、妙高山から流れ出る大田切川の源流部・大倉谷に位置している。鈴ヶ滝(村上市)、苗名滝(妙高市)とともに越後三大名瀑の一つで、日本の滝百選に入っている。野天風呂「黄金の湯」の近くの惣滝展望へは、燕温泉街下の駐車場からかなりの急坂を登って25分程で到着する。ここからは滝の遠景を見ることができる。
滝は 標高1,300mにあり、滝の上部の岩は「つばめ溶岩」と呼ばれる輝石安山岩で、約5300年前の噴火の際に形成された地層で、かつてそこが海の底だったことを示す泥岩や砂岩の層などから成り立っている。輝石安山岩は泥流と中央火口丘溶岩にはさまれて、緻密で黒灰色の特色を持ち、侵食に対する抵抗が強い。惣滝の造瀑層を構成している。
滝は落差80m、幅6mの直瀑をなし、断崖の上部から勢いよく水が滑り落ちる豪快な眺めは、訪れる人々の感動を誘う。標高1100mにある燕温泉よりもさらに上部に位置する惣滝周辺は、季節の移り変わりが早い。特に紅葉の時期には一層の鮮やかさを見せてくれる。
滝の直下へ行くには、 2004年(平成16)10月23日に発生した中越地震がきっかけで山が崩れ、「惣滝」までの道も流されてしまった。長い間復旧工事が続いていたが、8年ぶりに「惣滝」の手前まで行けるようになった。
滑りやすい場所や幅の細い場所もあるので、通行する場合は注意が必要で、歩きやすい服装が望ましい。
沢の音を聞きながら、北地獄谷沿いの山腹路を行くと、対岸に細長く流れ落ちる「そうめん滝」が見える。
北地獄谷にかかる吊り橋、妙仙橋の上手に上杉謙信の隠れ湯といわれる乳白色の野天風呂「河原の湯」がある。
大倉谷沿いの岩石の道を登ると、硫黄のにおいがプンプンとしてくる。滝周辺の河原には、いたるところから源泉が湯煙を上げてブツブツ噴き出している。
赤茶けた石がゴロゴロしている谷底に入ると、黒と茶の混じる大岩壁が立ちはだかる。荒々しいつばめ溶岩から、ごう音を立て、シブキを上げる「惣滝」に到着する。
滝壺わきに不動明王の石祠が祭られている。 (案内図)





























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