ちんころ Chinkoro 十日町市
チンコロとは、しんこ(米の粉)を原料にして作った、子犬などをかたどった小さな縁起菓子のこと。大きさは3㎝位で、すべて手作りのため一つ一つの顔や表情が異なります。もともとは子犬を意味する。 十日町市の年始行事である「節季市」は、農閑期に農家が副業として作った日用品や民芸品で収入を得る場として江戸時代に始まり、300年以上の伝統を持つとされる。 「節季市」の一つとして、干支の動物たちをかたどった正月の縁起物が、毎年1月に計4日間、十日町市中心部の商店街に近い諏訪通りで開かれる。人気が高まって「チンコロ市」とも呼ばれるようになった。 魔よけの縁起物として市場や街中の各所で売られている。以前は囲炉裏で焼いて食していたが、近年は飾り物として用いられている。 チンコロは米粉に水を加えて練り、粘土のようにして作る。食紅で色を付け、棒状に伸ばした上でカットした材料を指先で形を整えながら、ハサミで切り落として仕上げていく。 乾燥するとひび割れてしまうが、ひび割れの数だけ幸せになれるともいわれている。 節季市(チンコロ市) 〔所在地〕 十日町市諏訪町通り
〔開催日時〕 毎年1月10日、15日、20日、25日の4日間の開催 〔アクセス〕
🔶〔展示〕 国立歴史民族博物館 〔所在地〕 千葉県佐倉市城内町117 〔特徴〕 長年チンコロ作りを伝承してきた市内太子堂の斎木家の方の協力のもと、実物から型をとり、質感や光沢などを忠実に再現したレプリカ約20点が展示される。 🔶〔ちんころを紹介しているサイト〕 |