三条打刃物 Sanjo Uchihamono 三条市
三条打刃物は三条の代表的鍛冶製品のひとつであり、三条鍛冶の240年の伝統を受け継ぐ製品。 五十嵐川が流れるこの地は低湿地帯であり、近世において幾度かの洪水が発生し、農民は疲弊し多くの貧農を生んだ。 寛永三年(1625)に代官となった大谷清兵衛は同じ低湿地である燕とともに、 この貧農を救済するため、江戸から釘鍛冶職人を招き、その製造を農民に指導し奨励した。また、 江戸時代の前半には、三条市の周辺でも積極的な新田開発が行われており、和釘製造とともに「鎌」、「鍬(くわ)」など土農具を中心とした刃物製造が発展したと見られます。その後、信濃川の河川交通を利用した商業の発達により、会津などの他産地との交流や、金物商人を通じた関東などの消費地との情報交換が進み、「鑿(のみ)」、「鉋(かんな)」などの大工道具や、「包丁」、「切出」など多様な製品に展開した。 万治元年(1685)の「三条町検地帖」には「鍛冶町」の町名が出ており、 当時の鍛冶町には鍛冶専業の地域集団が形成されていたことが推察されるのである。 製造は手工業で行われ、鍛造(鍛接)、成型(火造り)、刃付け、研ぎ、焼入れ、焼戻し、狂い取り(歪取り)などの工程に分けることができます。切れ味はもちろん、使いやすさにも定評がある。 金属工業集積地三条の地で、江戸時代より伝統を受け継ぐ梅心子の小刀は「切る道具」であり、鍛冶仕事で生み出される道具としての深さが極まる。 梅心子圀光の銘は明治時代になってからのものだが、18世紀半ばより鍛冶仕事を始めたとの記録がある。 ☯2009年4月28日、「越後三条打刃物」が経済産業大臣から伝統的工芸品に指定を受けた。「越後三条打刃物」の主要製品は、包丁、切出小刀、鉋、蚤、鉈、鉞、鎌、木鋏、ヤットコ、和釘の10品目。指定組合は越後三条鍛冶集団。 🔶三条鍛冶道場
〔所在地〕三条市元町11-53 〔連絡先〕☎0256-34-8080 〔アクセス〕
〔HP〕http://kajidojo.com/ 🔶越後三条鍛冶集団 池田鑿製作所 楽天市場 〔所在地〕三条市荒町1-11-13 〔問い合わせ先〕 ☎0256-33-2568 石川製作所 〔所在地〕三条市東三条2-10-24 〔問い合わせ先〕 ☎0256-35-0035 今井鑿製作所 〔所在地〕三条市東三条2-10-27 〔問い合わせ先〕 ☎0256-32-2191 河村庖丁製作所 〔所在地〕三条市柳川新田391-12 〔問い合わせ先〕 ☎0256-38-4736 義平刃物 楽天市場 〔所在地〕三条市一ノ門2-10-5 〔問い合わせ先〕 ☎0256-32-3355 小林製鋏株式会社 楽天市場 〔所在地〕三条市林町1-15-21 〔問い合わせ先〕 ☎0256-32-3583 株式会社諏訪田製作所 楽天市場 〔所在地〕三条市高安寺1332 〔問い合わせ先〕 ☎0256-45-6111 株式会社近藤製作所 楽天市場 〔所在地〕三条市猪子新田2165-9 〔問い合わせ先〕 ☎0256-45-2269 三条製作所 〔所在地〕三条市南四日町2-19-19 〔問い合わせ先〕 ☎0256-33-1361 鹿田産業 楽天市場 〔所在地〕三条市興野2-21-40 〔問い合わせ先〕 ☎0256-32-6432 白井産業株式会社 〔所在地〕三条市八幡町10-27 〔問い合わせ先〕 ☎0256-33-1106 重房刃物 〔所在地〕三条市南四日町2-11-9 〔問い合わせ先〕 ☎0256-32-0279 小由製作所 〔所在地〕三条市西四日町1-4-20 〔問い合わせ先〕 ☎0256-32-4198 有限会社 平 木鋏製作所 楽天市場 〔所在地〕三条市土場5-33 〔問い合わせ先〕 ☎0256-34-6446 鑿鍛冶田齋 楽天市場 〔所在地〕三条市塚野目4-11-19 〔問い合わせ先〕 ☎0256-35-1802 株式会社タダフサ 楽天市場 〔所在地〕三条市東本成寺27-16 〔問い合わせ先〕 ☎0256-32-2184 有限会社鶴巻刃物 〔所在地〕三条市林町2-13-3 〔問い合わせ先〕 ☎0256-35-3541 有限会社永桶菊弘丸刃物製作所 楽天市場 〔所在地〕三条市西裏館1-13-4 〔問い合わせ先〕 ☎0256-32-1055 有限会社梅心子 楽天市場 〔所在地〕三条市島田3-3-20 〔問い合わせ先〕 ☎0256-33-3241 日野浦刃物工房 楽天市場 〔所在地〕三条市塚野目1-9-15 〔問い合わせ先〕 ☎0256-38-0051 涌井バール刃物製作所 〔所在地〕三条市一ノ門2-3-30 〔問い合わせ先〕 ☎0256-33-3126 水野製作所 楽天市場 〔所在地〕三条市荻堀1397-62 〔問い合わせ先〕 ☎0256-46-4378 増田切出工場 〔所在地〕三条市東裏館1-18-28 〔問い合わせ先〕 ☎0256-32-1283 宗利製作所 〔所在地〕三条市荒町1-3-26 〔問い合わせ先〕 ☎0256-32-2971 株式会社山村製作所 〔所在地〕三条市金子新田丙875-6 〔問い合わせ先〕 ☎0256-32-3874 吉金刃物製作所 楽天市場 〔所在地〕三条市金子新田丙881-1-3 〔問い合わせ先〕 ☎0256-33-2483 火造りのうちやま 楽天市場 〔所在地〕三条市柳川新田391-18 〔問い合わせ先〕 ☎0256-38-9056 切出し切り出しには多くの種類が存在する。基本的には木を削る用途で作られたものであったが、その汎用性の高さから曲面を切るもの、平面を切るもの、用途に合わせて変化して市場に出回り、生活者や仕事人たちをあらゆるシーンを支えてきた。戦後の日本では学校教材として扱われるようになり、生徒の筆箱には当たり前の様に切り出しが入っていた。このころ、三条市内で切り出しを専門に作る業者は30軒近くあった。 しかし切り出しや小刀の需要が減り、機械化による大量生産も行われるようになると、効率の悪い手作業を守ってきた工場の多くが廃業に追い込まれた。今は、増田切出工場とほか1軒を残すのみとなった。 鉄に鋼を鍛接してから焼きなまし、約50工程を経て完成する切り出し。日常生活の中からすっかり姿をけしてしまった切り出し。この切れ味を生かしつつ、現代に通用する切り出しのアイデアを募った。 職業柄多数の鉛筆を使用するデザイナーから、使い勝手の良い鉛筆削りの要望があった。構想から1年後、「MASUWA 鉛筆切り出しシリーズ」が完成。そして刃物に不慣れな初心者には、「刃のくぼみ部分から鉛筆や箸が逃げない、鉛筆切り出しがおすすめ」と推奨できるという。
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