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☆ 生活を助けた伝統芸能 ☆
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旧新潟交通月潟駅のすぐ右隣に角兵衛地蔵尊を祭った堂がたっている。
月潟村は、角兵衛獅子発祥の地である。この地蔵尊は、諸国巡業の角兵衛獅子の一党が
芸の上達と巡業中の安全を祈願した守護尊とされてきた。この守り地蔵尊は二体あり、
制作年代は古く織豊期(16世紀後半)のものとも言われ、村のたちはじまりとほぼ同
時代のものと推定されている。
江戸時代の宝暦6年(1756)刊の『越後名寄』や文化12年(1815)刊『越後
野誌』などにも、越後の芸能として「かんばら獅子」「越後獅子」などとして紹介され
ている。
中ノ口川ぞいで、毎年のように水害に悩まされてきた低湿地の農村・月潟村の人々は、
その中で生き抜き村の生活を維持してきた。角兵衛獅子のおこりは、角兵衛なるものが
舞を考え、村の子供に教えて諸国巡業して生活のよすがとしたことに始まるとの説もあ
る。
角兵衛獅子の芸はその演ずる場によってかなりの相違があったが、現在伝えられる芸は「舞込み」「俵ころがし」「乱菊」「青海波」「金の鯱鉾」「水車」「人馬」「唐子」など一人芸や組芸である。
角兵衛獅子は神社仏閣の境内に小屋掛け興業することは年数回であり、ほとんどは門づけ芸としての一人芸や武家屋敷に招かれて演ずる組芸がおこなわれた。
その最盛期は、天明から文政(1781〜1830)といわれ、当時の記録には、月潟村に75軒の出稼ぎ渡世とする家があったと記されている。
この伝統芸能も、明治末年には姿を消したが、昭和11年(1936)保存会が設立、
後継者育成が行われ今日にいたっている。
毎年6月24日の月潟祭と9月23日の村の観光キャンペーンの折に、小中学生により
舞が披露される。村の農村改善センターには諸国巡業に出た当時の往来手形や笛、太鼓
など多くの角兵衛獅子関係資料が展示され、汗と涙もにじんだであろう頭巾や手甲に、
往時の蒲原の子供たちの姿をかいま見ることができる。(参考:『歴史紀行』)
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☆ 角兵衛獅子の始まりの言い伝え ☆
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江戸時代、毎年のように洪水に襲われた月潟村では村民が飢えに喘いでしました。
これを見て、元水戸藩浪人の角兵衛が、子供達に芸を仕込んで、曲芸団として金を儲
け、生活のよすがとしたのが始まりだと言われます。まず自分の二人の子供に曲芸を教
え、それから村の子供達に伝授していったとされています。
村にとっては恩人の角兵衛が、ある夜誰かに殺されしまいます。角兵衛は乱闘の末、
犯人の足の指をかみ切ったと言います。
そこで、角兵衛の二人の息子は足の指のない男を捜すために、各地で曲芸をするとき
に足元を見ても不自然でもない逆立ちをする事を考え出したというのです。これが、角
兵衛獅子の芸の中に逆立ちが多用される理由だと言われています。
この「角兵衛」と言う人物が実際に存在したのかは不明ですが、そのような話が残さ
れています。
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☆ 角兵衛獅子地蔵尊(村指定有形民俗文化財) ☆
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昔から角兵衛獅子の一党が技能上達・道中安全を祈願し、守護尊とした角兵衛地蔵尊
があります。
全国巡業中のすべてが6月23日の宵宮から24・25日に帰郷し、その芸能を競演奉納し
て尊霊を慰めたと伝えられています。守り本尊は大小2体で、織豊時代前後に作られた
ものといわれています。
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☆ 角兵衛地蔵尊祭り(村指定有形民俗文化財) ☆
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毎年6月第四週の日曜日、角兵衛獅子の発祥の地である月潟村の白山神社で、角兵衛獅
子の舞の奉納をはじめ、月潟太鼓や子供山車行列などが行なわれる。
問い合わせ先:月潟村産業課★025(375)2710
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☆ 越後獅子の唄 ☆
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旧新潟交通月潟駅の近くに、有志一同で立てた角兵衛獅子の石碑があります。ボタンを 押すと美空ひばりの『越後獅子の唄』が流れます。
越後獅子の唄
作詞:西条八十
作曲:万城目 正
唄:美空ひばり
1 笛にうかれて 逆立ちすれば
山が見えます ふるさとの
わたしゃ孤児(みなしご) 街道ぐらし
ながれながれの 越後獅子
2 今日も今日とて 親方さんに
芸がまずいと 叱られて
撥(ばち)でぶたれて 空見上げれば
泣いているよな 昼の月
3 打つや太鼓の 音さえ悲し
雁が啼く啼く 城下町
暮れて恋しい 宿屋の灯(あかり)
遠く眺めて ひと踊り
4 ところ変われど 変わらぬものは
人の情けの 袖時雨(そでしぐれ)
ぬれて涙で おさらばさらば
花に消えゆく 旅の獅子
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