小山田の彼岸桜 early flowering cherry tree of Oyamada 五泉市




馬下駅の南約2.5km、乳イチョウのある切畑から南東へ2km余り入ったところ、蟹沢山の麓から山腹ヘかけて古木、巨木が階段状に続いて、かつては1000本を超える樹に覆われたが、伐採などで現在では250本余りのエドヒガンザクラが落葉樹林中に散在する。この北方の路傍にも、74本ほどが並木を作っている。
ともに国の天然記念物として保護されており、最大の1本は幹囲2.73mに達している。
並木は江戸時代の嘉永年間(1848-54)、旧川東村の斎藤源左衛門が植栽したものと伝わる。小山田の彼岸桜は、昔から越後の桜の名所で、文人達は評判の小山田を訪れ、歌を詠んだという。かつて頼山陽の子頼三樹三郎もここを訪れ、桜花の下で3日間吟詠を楽しんだという。
昭和3年(1928)に国の天然記念物の指定を受ける。
花の見ごろは4月中ー下旬で、山腹は白花・紅花に美しく彩られる。一周1800mの遊歩道が整備され、サクラを見ながら散策することができる。





現地案内看板

国指定天然記念物
小山田彼岸桜樹林

小山田彼岸桜樹林は、エドヒガン(アズマヒガン)でその数は250本を超える。
花は純白のものを主とするが、淡紅のものも見られ、開花期は4月中旬頃である。
小山田の桜は花の名所として古くから知られ、かつて全山1000本の桜に覆われていた頃、頼三樹三郎が「花の吉野にまさるともおとらず」と称賛したといわれ、以来村人の楽しみのため、当地の斎藤源左ヱ門が山腹の山道を桜並木にして頂上まで残し、他は杉の植林を行ったと伝えられている。

昭和3年11月30日指定 文化庁 新潟県教育委員会 五泉市教育委員会





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