上郷屋のオハツキイチョウ Ginkgo with leaves in Kamigoya 五泉市



市の北東3km、上郷屋地区の諏訪神社境内にある大きなオハツキイチョウです。大きさは、目通り7.5m、高さ20m、枝張り南北18m、東西19m。推 定樹齢500年以上の老木ですが、現在も樹勢は旺盛です。※ストリートビュー
オハツキイチョウは、花の子房が成熟し、結実する普通のものと異なり、葉のふちの中央部に小突起 ができ、次第に成長して種子が生ずる奇態で、イチョウの系統を知る上で貴重な資料です。
平成19年(2007)3月23日、新潟県の指定天然記念物にしていされている。


≪現地案内看板≫
新潟県指定天然記念物 上郷屋のオハツキイチョウ
樹種 イチョウーオハツキイチョウー(いちょう科)
所在地 五泉市論瀬3900番地
指定年月日 2007(平成19)年3月23日

上郷屋集落のほぼ中央にある諏訪神社境内のオハツキイチョウは、目通周り7.5メートル、樹高20メートル、枝張りは南北18メートル、東西19メートル、樹齢は定かではありませんが、600年とも800年以上ともいわれ、樹勢はなお盛んな巨木です。
オハツキイチョウは、普通のイチョウとちがい実を葉の縁辺中心部につけるということからその名がついています。
イチョウは、二億年前に出現し中生代(2億2千万年~7千万年前)にソテツ類、シダ類とともに栄えた植物です。
雌雄異株で、植物進化の上で原型的特徴を多く持っています。遺伝形質を持っているので、このように実をつけるのは、奇形現象であろうとされています。
オハツキイチョウは、種子のできる裸子植物ですが、葉の上に胞子をつくる羊歯植物(シダ類)に似ていることから、植物系の進化を知る上で、学術上重要なものです。
このイチョウは、枝も比較的高く、葉も繁っているので下から肉眼でみつけるのはなかなか難しく、地面に落ちた葉の中から探して確認するとよいでしょう。
なお、目通周り7.5メートルという幹の大きさは、天然記念物として登録されている国指定8件、都道府県や市町村の指定32件のオハツキイチョウの中で、最も幹が大きい木です。

2007(平成19)年3月 五泉市教育委員会





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