柏露酒造(株) Hakuro Shuzo.Inc 長岡市



1751年(宝暦元) 越後長岡(長岡市)で長岡商人の山崎家が開業した酒屋を起源とする。
1882年(明治15)には「柏露」の由来となった長岡藩主牧野家の酒造蔵で「殿様酒屋」といわれ繁盛していたが、これを山崎家が経営を引き継いだ。そして同家の「三つ柏」紋の使用と商品名「柏露」を継承した。
昭和49年(1974)には現在の場所に工場を新築。
伝統を当社最良の資質として、新潟の酒造好適米「五百万石」を主な原料に、恵まれた環境の中、越後杜氏の技と近代的醸造技術、長期発酵製法を採用し、調和のもとで、「柏露」の特徴であるまろやかさとキレのある上品な味わい、淡麗辛口の酒を醸しだしている。
消費者ニーズの多様化が進み、日本酒の世界も例外ではなくなった。 当社はこのような中にあって、頑ななまでに伝統ある日本酒の良さを守り、より一層の向上を図るため、 日頃の品質管理はもとより、常に時代の変化に対応した新技術の研究、新商品の開発に力を注いでいる。
醸している酒の多くは、県外へ出荷。新潟端麗の幅広さを知ってもらいたい、そんな思いから県外出荷に力を入れている。

☯2015年(平成25)、経営に行き詰まり鹿児島県の焼酎メーカー浜田酒造の傘下に入る。現在の経営者は「再生請負人」として招かれ、京セラ出身である。「情報発信力の強化と知名度向上」を目指す。
☯2019年、9月20日に開幕するラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会に合わせ、W杯全20チームの発泡純米清酒「HANABI」の記念ボトルを発売した。
☯2020年1月、創業270周年記念酒「柏露」を発売する。長岡藩11代藩主牧野忠恭が描いた絵をラベルに使用。「柏露」と書かれた酒だるに大黒天がまたがる縁起の良い絵を生かし、華やかなデザインに仕上げた。記念酒は純米大吟醸酒「柏露」。






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(一口メモ)

長期発酵製法

三段仕込みの留添えを終えると醪の発酵が開始され熱を帯びることから、10度から15度の温度で、およそ20日から30日の期間をかけ徹底管理し、醪の発酵度合をこまめに確認しならが、醸造を行う。
醪は常に低温に保ち、じっくりと時間をかけて発酵させる必要がある。吟醸酒などを製造する際は、「低温長期発酵」という製法が行われている。新潟の積雪がもたらす安定した適度な温度は、清酒造りに使われる麹菌や酵母などの微生物などの辺生物の働きに最適な環境をつくると同時に雑菌の繁殖を防ぎ、きめ細かい新潟清酒の味わいを生み出す要因の一つになっている。