新潟の地ビール




上面酵母と下面酵母

糖分をアルコールに変換するのは酵母ですが、ビール酵母には2種類あります。主にタンクの底近くで働く下面発酵酵母と液面の上部で働く上面発酵酵母です。
下面発酵酵母は、低温でじっくり発酵させ、その後、0℃くらいで約1ヶ月間熟成させてできあがります。低温の発酵後、酵母が沈むので「下面発酵」の名がついた。ドイツの一般ビールや日本の大手メーカーのビールに使用されています。上面発酵ビールは、常温(20℃~30℃)で短期間に発酵熟成させるのが得意で、ビール史上、もっとも古くからあるタイプ。常温の発酵後、酵母が液の表面に浮き上がるので、「上面発酵」の名がついた。イギリス のエールやベルギービールに使用されています。日本の地ビールでもこの上面発酵酵母が多く使用さ れています。

《下面酵母タイプ ラガータイプ》
■ピルスナー
生きた酵母の入っているホップ香と苦味の効いた淡色ビールです。
※ ピルスナーとはチェコのピルゼン市に産する有名なビールです。淡黄金色とホップの効いた爽快香味を持ち、これを手本にしたものが、今日、日本を含め世界のビールの主流となっています。

■デュンケル
色は濃いブラウン、苦味はやや弱く、味は濃厚なビールです。飲んだ後にも、口の中に甘く香ばしい麦芽の香味がほのかに残ります。
※ デュンケルとはミュンヘンで発達した濃色ビールです。焦がした麦芽を使うので色は濃褐色、甘く香ばしい麦芽の香味を持ちます。

■シュバルツ
黒ビールのタイプで口の中に甘く香ばしい麦芽の香味の残る濃醇なビールです。

■ボック
北ドイツのアインベックで誕生したビール。アルコール分は約7%と高く、色は淡色でホップの香りの芳醇なビールです。

《上面酵母タイプ エールタイプ》
■ペールエール
色が淡く、ホップの苦味が強いビール。高温発酵に由来する果実臭(エステリーな華やかさ)も特徴です。

■アーバンエール
琥珀色から命名。カラーモルトによって琥珀色が生まれる。

■ポーター
テムズ川ロンドン市内まで運ばれた物品を市内各所に配送していた人々(ポーター)が好んで呑んだことから呼ばれた。焙煎した茶色麦芽を用いた点が特徴で、焦がした麦芽の芳香とホップの苦さが味わえる。通常は硬水ではなく軟水醸造される。

■スタウト
ポーターの中でもアルコール度数の高いもの。

■ヴァイツェン
南ドイツ地方で造られている白ビールであり、大麦麦芽と小麦麦芽で造られる。フルーティーな香りを持ち、ホップの苦味は少ないことが特徴である。

■アルトビール
ドイツのデュッセルドルフを中心に、ニーダーライン地方で消費されるビールで、黒褐色をしている。



≪最近の出来事≫

  • ・2018年2月、十日町市に「クラフトビールで町おこし」をコンセプトに『妻有ビール』が誕生
    製造元: 妻有ビール株式会社
    電話番号: 090-1037-4388
    住所: 新潟県十日町市太平字塚上り474番1
    ビールの種類: 十日町そばエール (オリジナルスタイルエール) めでたしゴールデンエール (ゴールデンエール) 豪雪ペールエール (ペールエール)

  • ・2018年6月、見附市に「MITSUKE Local Brewery」が誕生
    隣の「Cafe ho.cca(カフェホッカ)」で販売する。造るのはイギリスで主流のエールビール。日本で一般的なラガービールとは異なる発酵方法で、かんきつ系の果物のような華やかな香りと、深い苦みが特徴だ。
    電話番号:0258-86-7361
    住所:見附市葛巻1丁目9−49

  • ・2018年10月、東京商工リサーチ調べで1-8月の出荷量ランキングで、エチゴビール(株)が7年連続でトップを守った。

  • ・2019年5月1日、弥彦村にある酒屋「弥生商店」が、村で初のクラフトビール醸造所「弥彦ブリューイング」をオープンさせた。
    ブランド米「伊弥彦米」を副原料に使ったクラフトビール「伊弥彦エール」、黒ビールの「伊弥彦スタウト」、特産枝豆弥彦むすめを使った「伊弥彦枝豆エール」








































エチゴビール

新潟ビール

日本海夕陽ブルワリー

瓢湖屋敷の杜ブルワリー

八海山泉ビール

胎内高原ビール園

妙高高原ビール