ふじの井酒造(株) Fujinoi Shuzo Co.,Ltd. 新発田市
美しい砂浜の海岸線と赤松林に囲まれた景勝の地、新発田市藤塚浜。新潟県立紫雲寺記念公園隣に美酒を醸す蔵、ふじの井酒造はある。蔵の名前の由来は古来より伝わる「不二の井戸」から。 昔から新潟-村上間の海岸地帯には、良い水が出ないとされていたが、藤塚浜にだけは古くから伝わる神秘の井戸があった。汲めども尽きせぬこの井戸水は、近郷近在から舟水や飲料水を求める人々の貴重な潤いの地であったといい、人呼んで「不二の井戸」と称した。 藤塚浜は江戸時代から隆盛を極めた北前船が水の積込みをした土地柄。 不二の井戸の水は酒造りが難しいとされる軟水系、しかし不思議と醗酵旺盛にしてまろやかな酒に仕上る。 明治19年(1886)9月、藤塚浜で大火があり全村500余世帯の集落は一夜にしてそのほとんどを焼失した。徳川末期頃に仲間三人衆の桶屋と船主と地主が酒造りを始めたという。大火から酒蔵を守った政太郎が一人残り、この酒蔵を継承再建したことからこれを記念して、大火に遭った酒蔵を一号蔵と命名し、創業を明治19年9月とした。この一号蔵は厚さ50センチの土壁は朝夕入る山風と海風の冷気を調湿し、酒造蔵としては最高の蔵となっている。 当蔵では「酒造りは米作りから」を実践し、蔵人をはじめ地元農家の熱心な生産者の方々と共に、より良い米作りに取り組んできた。そして良い米を惜しげもなく磨き、長期低温醸造で品質本位の酒造りを行なっている。その成果は第63回関東信越国税局酒類鑑評会においての首席受賞をはじめとする幾多の金賞受賞歴にあらわれている。 「美味しく、楽しい」をテーマに新潟出身の漫画家「高橋留美子先生」とコラボレート。「うる星やつら」「めぞん一刻」のお酒は幅広い年齢層の方々に愛される商品となった。 実は、「めぞん一刻」のヒロインである音無響子さんのキャラクターが日本酒の「癒し」と合うとのことから、新潟出身である高橋留美子さんとコラボして平成18年(2006)から製造販売してきた。 しかし、現在ではャラクターものの酒や、個性的な瓶に入った酒を発売するなど、独自の路線を進む印象が強かった酒蔵から、軸足をオーソドックスなふじの井ならではの味わいを醸して飲んでいただくという王道に戻し、「ふじの井」ブランドを確立することに努めている。
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