麒麟山酒造(株) Kirinzan Shuzo Co.,Ltd. 阿賀町
創業は江戸時代後期の天保14(1843)年、初代当主 齋藤吉左エ門は木炭生産販売を主な家業としながら、酒造業も始めた。 現在の『麒麟山』に銘柄を変更したのが明治15(1882)年、三代目齋藤徳吉の時代。当蔵の正面にそそり立つ、津川のシンボルでもある名峰『麒麟山』を銘柄名に名付けた。 1970年代にあった地酒ブームのあと、新潟の酒は総じて「端麗辛口」と呼ばれ、それを意識した一部の蔵では味わいを辛口に変更したという。あれから40年後の今、新潟の酒も各蔵の個性を強く出すようになった。しかしその中にあって麒麟山酒造の個性は地酒ブームのずっと前から辛口の酒であった。 こよなく酒を愛し、寝るまで盃を傾けていた五代目齋藤徳男は、 飲み飽きしないすっきりとした淡麗辛口を何よりも好んでおり、 「酒とは辛いもの」という信念のもと酒造りを行っていた。 しかし当時は戦後から昭和30年代にかけ、 嗜好は味の濃いもの、特段甘いものに対する憧れが強い時代。 当時の売れ筋商品はもっぱら主要産地の兵庫、京都、秋田産の甘いお酒と決まっていたが、 それでも自分の好きな淡麗辛口にこだわり続けた徳男には、 物静かながらも絶対に譲れない思いがあり、この思いこそが淡麗辛口を追求する現在の清酒麒麟山の原点となった。 清酒麒麟山は地元御神楽岳(みかぐらだけ)を起源として、そこから流れ出でる常浪川(とこなみがわ)の伏流水(地下水)を仕込水としているが、その流域に広がる広大なブナ林こそが雪解け水をきめ細かくろ過してくれる理想的な腐葉土を作っている。現在は蔵人総出で植林を行い、100年後も良水を活動を行っている。 一方、使用する酒米の6割、6400俵が阿賀産になっている。目標は全量阿賀産米で酒を醸せるようになることだという。 ☯2017年9月23日(土)、 長期熟成吟醸原酒「紅葉 金(もみじ きん)」が 世界的なパッケージデザインコンペティション「ペントアワード 2017」において、飲料部門・最高位のプラチナ賞を受賞しました。 ☯2019年10月、台風19号の影響で日本酒の貯蔵庫が浸水し、約9万リットル(一升瓶で約5万本)分が出荷停止状態に陥っている。 ☯2021年3月、麒麟山酒造(新潟県阿賀町)はこのほど、商品構成を全面刷新した。通年商品を従来の12銘柄から7銘柄に絞り込み、商品ごとに味わいや香りなどのコンセプトを明確にした。代表銘柄の「伝統辛口」をはじめラベルも新しくした。
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