久須美酒造(株) 長岡市



天保4(1833)年、初代・久須美作之助が創業。久須美酒造は山紫水明の地・(旧)和島村に位置し、酒蔵の裏山には樹齢150年を越す老杉が欝蒼と立ち並び、そこからは清く澄んだ湧き水(昭和60年新潟県の名水に指定)がこんこんと湧き出ています。当社が屋号『清水屋』と呼ばれ、代表銘柄『清泉』の名もこの自然水に由来します。
杜氏の腕からなる伝統の技を守り、自然の恩恵に感謝しながら酒造りを続けています。

いい酒をつくるには、いい米が必要です。
久須美酒造は、かつて「不世出の名米」と謳われながら、倒伏しやすく、病害虫に弱いことから姿を消してしまった名米『亀の尾』を昭和55年(1980)11月、穂にして10本、約1500粒を執念で入手。苦心の末、昭和58年(1983)香り高い純米大吟醸酒『亀の翁』を誕生させました。
この米作り・酒造りの物語が、連続テレビドラマ「夏子の酒」(フジテレビ系)で放映されたのは有名です。造り酒屋を舞台に「幻ノ酒米」を復活させる物語で、多くの日本酒ファンに感動を与えた。

同蔵は平成16年(2004)7月に水害、3か月後の10月には新潟県中越地震に、そしてようやく立ち直りはじめた平成19年(2007)7月、今度は中越沖地震が発生した。大事な時に多くの人々に助けられてきた。「日本酒は、土地の米と水と人情と自然が醸す風」を信条として、身の丈を知り、生産量を増やさず酒を醸している。

☯2017年(平成29)1月、30年以上にわたって貯蔵、熟成させてきた大吟醸酒「亀の翁(お)くらしっく 30年熟成」を発売した。
幻の酒米「亀の尾」の復活栽培に成功し、1983年(昭和58)から仕込んでいる大吟醸酒。発売する熟成酒は85年(昭和60)に仕込んだもので、瓶に詰めた後、水源に使っている同社の裏山にある深さ25メートルの穴蔵に20年間貯蔵。さらに酒蔵の冷蔵庫で10年間熟成させた。







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(一口メモ)

ほうろうタンク

伝統的な木桶からほうろうタンクに替え、清酒造りを行ったのは新潟県が最初である。大正12年(1923)の関東大震災の被害状況を視察していた後の新潟県醸造試験場長の阿部礼一が、銀座で見たほうろう引きの小さな家庭風呂から着想を得て、タンクを製作したのが全国に普及していった。