本光寺 Honkouji Temple 佐渡市
順徳上皇の行在所である「黒木御所跡」近くに建つ、日蓮宗の寺。日興上人に帰依した日性上人により延慶3年(1310)に開山。 黒木御所にいた順徳上皇が、地頭の本間安連に命じて持仏を安置するための小堂を建てたのが開基とされる。仁治年間(1240-43)、安連・安光父子が諸堂を造立、寺観を整えた。 のち安光は、佐渡へ流されてきた日蓮聖人の弟子日興上人に深く帰依し、出家して日性と称し、寺を法華本門修行の道場に改めたという。 明治39年(1906)国宝に指定された木造聖観音立像を寺宝とする。 寺伝では、承久3年(1221)順徳院が行宮、黒木御所の四方に安置して礼拝された観音、薬師、阿弥陀、天神の霊像の一体で、頭部に宝髻、天冠台を飾り、額に白毫がはめ込まれていて左右の手には宝珠、蓮華を持っている。檜材の寄せ木造り、高さ約1m、平安末期の作で全体に彩色が施されている。 ![]() |