自然と野鳥たちの四季 のようにのように〜
 
根室海峡に流氷が入って羅臼を2往復 5年ぶりの船に♪
 
1月26日(水)自宅→舞鶴(フェリー泊)

 仕事は暇なのに、何故か慌ただしく19時35分出発。山陽ICから山陽自動車道に乗り、姫路東ICで播但道に乗り換えて中国道をひた走り、吉川JCから小雪舞う舞鶴道へと進みます。雪は進むほどに降り積もり、シャーベットの怪しい路面に変わります。高速道を舞鶴東ICで降り、コンビニで買い物を済ませて、舞鶴港まではほぼ3時間の道程です。昨年と同じく23時15分に、はまなす号への乗船が始まりました。
 じつは出発直前に更新しようと準備していた、ホームページ来月の巻頭写真や何やかや、忘れていたことに気付いたのですが後の祭り。ま、だぁれも気にしちゃいませんか ^_^;
 船の客室に入って一番気になるのは持ち込み食料の保冷です。レストランがあるとはいえ、出不精な貧乏人に持ち込み食料は欠かせません。残念ながら一等客室に冷蔵庫は無いので、とにかく部屋で一番気温の低そうな、幅広い窓枠のアルミサッシ上に広げるしかないのです。
 どうやら27日の日本海は波が高そうです。今の悩みは、どのタイミングで船酔い止めの薬(アネロン)を飲むべきか...

1月27日(木)舞鶴→小樽→美幌峠へ

 風速18メートル、波の高さ3メートル。少々揺れています。芋焼酎はまだ2合ほど。ノートパソコンは開く気にもなりません。傷みそうな持ち込みの食料は早く胃に入れてしまいたいのですが、なかなか食欲が湧いてきません。それでも少し揺れの収まった午前10時過ぎ、どうにか朝食を摂ることができました。ちなみに持ち込みの食料は、お弁当1食、おにぎり2個、惣菜パンと菓子パン各1、真空包装の若鶏の炭火焼き、カップ麺、インスタントの玉子スープと味噌汁各1、野菜ジュース、チョコレート、酒の摘み少々。「若鶏の炭火焼き」は真空包装のまま備え付けの湯沸かしポットに放り込み加熱して酒のアテとなるのです。もちろん箸や紙製のカップ、お皿は必需品です。室内は暖かいので、足の速い食べ物はなるべく持ち込まないのが賢明なのです。
 午後2時過ぎ、大浴場でひとっ風呂。貸切でした。小樽到着は予定よりも少し遅れて22時頃になると船内放送がありました。道内の天候は心配なさそうなので、小樽上陸後普通に走れば、明朝5時前には美幌峠に着くと計算しています。現在、船は時速50キロ超。小樽まであと7時間少々。海はいたって穏やかです。
 21時45分、小樽港着。札幌の24時間営業エネオスGSで給油し、一路美幌峠を目指します。

1月28日(金) 美幌峠→屈斜路

 日付が変わり、陸別と津別の中間辺りを午前1時30分頃通過したのですが、気温マイナス26度。早速です!! コンビニ休憩をはさみ、美幌峠には3時30分に早々と到着しました。もちろん凍結路面も多いのですが、雪にさえならなければ案外快適に走ることが出来るのです。今年のルートは夕張から帯広、足寄、陸別を経由して美幌に入りました。旭川方面からのルートも考えたのですが、難所の石北峠を通ることになるので回避しました。
 峠の気温はマイナス14度。6時44分の日の出まで暫しの仮眠を取ります。5時半には微かに空が白み始めました。霧氷も着いているようです。眼前に広がるグラデーション豊かな屈斜路湖。夜明け前の荘厳な美しさは素晴らしい眺めでした。6時46分、山の端から煌めく朝日が顔を出し始め、輝く霧氷を少し撮影して峠を下ります。和琴から逆光のオオハクチョウを点景で狙います。屈斜路湖は微かに凍り始めたばかりで、和琴とは対岸になる砂湯からの順光は絵になりません。仕方なく摩周の水郷公園に向かいます。雪かきしてある駐車場に入ったのですが、まぁ大丈夫だろうと呑気に車を進めていたらスタックしてしまいました。これが簡単には抜け出せなくて、焦りながらも4Hから4HLCに切り替えてやっと、やっとの思いで脱出したのでした。くれぐれも雪を甘く見てはいけません。厄介な代物(白物!)なのです。残念ながらここで出会った野鳥は道内で普通に見られるカモ類とカラ類だけ。期待外れでした。近くのエゾフクロウを確認し、再び砂湯に向かいます。それにしても人っ子ひとりいない屈斜路の砂湯です。鳥インフルの所為かもしれませんがあまりにも閑散としていて、数年前までが嘘のようです。
 今夜の宿は定宿の「ペンションぱぴりお」さん。2時にチェックインしたらすぐに露天へ浸かりたいので、それまでガラ〜ンとした砂湯の駐車場で日記を書いています。じつは、旅に出る数日前から知床半島を南下し始めた流氷の動きがとても気になっていて、氷次第で行動しようと思い31日までの宿は決めていなかったのですが、明日の宿は霧多布の「民宿エトピリカ村」、明後日は羅臼の「ペンション ラウスクル」に決定しました。
 それにしても、ぱぴりおの露天はやっぱり最高です!風呂樽に落ちる湯の音と優しいカラの声。愛嬌たっぷりなカケス。あふれ出す湯を飲みに現れるヒヨドリやツグミ。湯船に腕を伸ばし紺碧の空を見上げれば翼を広げたオジロワシが悠々。遠くから森を透き届くエゾシカの声。至福です。これこそ命の洗濯です。
(ぱぴりおさんで無線ランが使えるようになりました。このあたりはテレビの受信状態が悪く、天気予報さえ確認しづらかったので大助かりです。)

1月29日(土) 美幌峠→霧多布

 マイナス12度。今朝も美幌峠から一日が始まったのですが、小雪がちらつき始め、6時には諦めて峠を下り砂湯に戻りました。観光客目当てに昨年まで販売していたオオハクチョウ餌代わりのパンの耳は姿を消していました。鳥インフルの所為とはいえ、昨日今日、見た限りでは砂湯に観光バスは一台もやって来ません。そんな砂湯の広い駐車場上空を、ワタリガラスが鳴きながらワシのように滑空して行きます。1羽ずつ、ほぼ等間隔で8羽。群れのようです。
 チェックアウト後、ぱぴりおさんの餌台で少し撮影させていただき、虹別を経由して霧多布に向かいます。日中の気温はマイナス3度。着込んでいたのでジャケットを脱ぎ、窓を少し開けて走れば丁度良いくらいの暖かさです。1時半に霧多布到着。あちこち鳥見のポイントを走り回るのですが絵にならず、これといったシャッターチャンスもありません。
 今日の鳥見。オオワシ、オジロワシ、ハヤブサ、ケアシノスリ、ノスリ、ワタリガラス、コクガン、オオハクチョウ、ホオジロガモ、カワアイサ、ツグミ、アカゲラ、ハシブトガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、等々。
 今夜の宿は何年ぶりかの民宿エトピリカ村さんです。なんとまぁ無線ランが使えるじゃぁありませぬか。驚きました! 昨日は午後9時就寝したのですが、今夜はもっと早い8時半に沈没です。まだ、上陸初日の大移動の疲れがあるのかもしれません。

1月30日(日) 霧多布→野付→羅臼

 午前5時10分起床。マイナス14度。5時50分に出発し、近くで朝日を狙ったのですが、東の空低く雲があって水平線からの日の出はアウトです。鳥絡みの絵も無く、期待の小鳥たちとの出会いも無くてがっかり。近くの町で船にも乗りたかったのですがそれも諦め、走古丹から野付、そして羅臼へと流氷期待の北上開始です。
 昨年は立ち寄らなかった野付で、コミミズク4羽に遭遇です。そして浪速の親分さんにもウッカリ(?)遭遇しちまいました♪ 2年前に病気を患われ、かなりスマート体型、というか健康体型とお見受けいたしました。やや毒舌が足りないけれどまだまだかなりのもの。あと数年すれば完全復活されるに違いありません。楽しみにしています!
 今夜の宿はラウスクルさんです。明朝の乗船予定客は2名のみなのだとか。それでも今年初めての営業船を出してやろうという男気に感謝!夕方すでに氷でびっしりの羅臼漁港でしたから、湾外への氷の移動を羅臼おろしに神頼みするしかありませぬ。まま、あしたあした。神のみぞ知る。なるようにしかなりゃしませぬから。
 今日の主な出会いは、オオワシ、オジロワシ、ケアシノスリ、ノスリ、コミミズク、コクガン、オオハクチョウ、ホオジロガモ、クロガモ、ハギマシコ、そしてキタキツネ&アザラシ、etc. 出会いはそれなりに... でも撮影は...
 明朝の船は6時出港予定。今夜は午後9時就寝、5時起床の予定です。明日はかなり冷え込みそうです。ラウスクルさんも無線ランが使用出来ます。

1月31日(月) 羅臼→霧多布

 なんと5年ぶりの観光船にウキウキワクワクまるで小学生です。早々と目が覚め、仕方なく4時半起床。5時過ぎ出発。宿から羅臼港までは完全なアイスバーンです。四駆の乗用車タイプレンタカーよりは明らかにパジェロの操縦安定性が高いのを実感しながら、それでもスリップを繰り返し、ゆっくり無事に羅臼港に辿り着きました。湾にはびっしり氷が張っていて、船で割り開く作業もひと苦労のようです。出港出来るのか半信半疑だったのですが、なんとかなんとか、船体をよじりながら出港です。それでも5年ぶりの楽しい撮影は2時間以上ひっきりなしに続いて、興奮のあまり脈拍高く、息が上がってしまいます。気が付けば20ギガ近くを撮影していました。でも納得の行くカットは、ざっと見たところ無さそうでガックリ。根室海峡にカメラ投げ捨てたくなるのをグッと我慢です。
 楽しかった船を降り、このあと野付で夕陽朝陽を狙うのか落石にするのか霧多布に戻るのか、シラルトロだって鶴居だって候補だったのですが、動物が絡む可能性の高そうな霧多布に決めました。でも、霧多布湿原で僅かにエゾシカと夕陽の絡みがあっただけで期待するほどもなく終了。結局昨日今日、霧多布から羅臼を往復したことになってしまいました。今夜の宿は昨年もお世話になったペンションポーチさん。こちらももちろん無線ランです。

2月01日(火) 霧多布→コッタロ→鶴居
 5時起床。ネットで天候を確認し、6時出発。同10分には目的の波打ち際に到着。曇天なのに東の空低くだけが開いていて、かろうじて朝陽をチラ見。でもそれでおしまいでした。羅臼で待望の流氷船には乗れたけれど今年は撮影収穫がありません。タンチョウ、オオワシ、オジロワシ、ケアシノスリ、ノスリ、エゾフクロウ、コミミズク、シノリガモ、コクガン、etc. それだけ見られりゃ文句を言うなって思われるかもしれませんが、せめてユキホオジロやベニヒワに逢いたいのです。全道的に小鳥情報が少なくて、今年の旅はこのまま終わってしまうのじゃなかろーかと、チト不安がよぎる旅の後半戦初日なのです。カワイ子チャンと今日こそ素敵な出会いはないものかとあちこちの林道雪道を走るのですが遭遇できません(可愛い雪女捜してるワケじゃありませぬよ)。いつのまにかコッタロ湿原を抜け鶴居へ入りました。伊藤サンクチュアリーで久しぶりにタンチョウを撮影し、菊池牧場で夕陽絡みを狙ってみたのですが西日が強く絵になりません。4時半に切り上げ、チェックインです。
 今夜は酒盛りするゾと持参した岡山の地酒3本。静岡のお酒も頂きながら5〜6名で酒盛り。うとうと心地良く泥酔していたのに、あぁそれなのに... 同宿の地元カメラマン氏がお客さんを連れ、今日午前1時半に宿を出て羅臼の船に乗ったと聞きムラムラムクムク。すっくと立ち上がりヨロヨロ自分の部屋に辿り着き、ラウスクルさんへ明朝の出港を確認して、一刻も早いアルコール抜きをすべく大量の水分摂取。そして、長〜ぃ長〜ぃ風呂。はて、明日目が覚めるのか...
2月02日(水) 鶴居→羅臼→鶴居
 執念の目覚め。午前2時40分、再度の羅臼へ向け出発!4時15分羅臼港着(え?時間がオカシイですか? ^_^; )。快晴ではあるけれど風が強くて、道中引き返そうかとも思ったのですが男の子(ジジィじゃろってツッコミはナシ!)、羅臼港に着いてからも風は弱まることなく吹いています。5時半出港予定も様子見で暫し待機。6時過ぎ、漁船の後を追って出港。まだ風はあるけれど、幾分穏やかになってきたようです。一昨日はビッシリだった氷が一夜で遙か沖に流されていて、日の出に間に合うか際どいタイミングだったのですが、なんとか滑り込み「無理矢理」撮影。さすがに船長はじめスタッフみんな天候の読みに長けています。お見事。
 お礼を告げ満足して船を降り、コッタロ経由で鶴居へ戻ります。シカはいるのですが例年よりも出会いは少ない気がします。舞い戻ってきた鶴居でベニマシコ5〜6羽の小群に振り回され、カワラヒワ200羽の群れに手を焼き、伊藤サンクでタンチョウを撮影し、夕方菊池牧場で敢え無く終了。
 夕食後はもちろん酒盛り。楽しく、しこたま呑んでしゃべって、しかしさすがに深夜出動のツケがまわり、ヨレヨレ。まま、明日は5時過ぎ起床の通常出勤ですから、気は楽なのです。
2月03日(木) 鶴居→帯広(十勝川温泉)

 日中の予想気温がプラス3度なんて、春近い3月下旬のとんでもない暖かさです。でも朝はそれなりの冷え込みでマイナス15度。風は無く霧氷もしっかり着いていたのでコッタロの朝陽にチャレンジしたのですが、結局気嵐も上がりません。悔しくて何カ所かの撮影ポイントを廻ったのですが絵になりませんでした。
 12時40分、帯広に向け出発します。帯広の街で買い物を済ませ、いつもの宿に15時50分到着です。すぐに鳥探しに出たのですが、ここでもオオハクチョウ祭りが中止になっていました。カモ類もいなくて鳥は諦め、にわか風景写真家に変身です。宿の近くに夕陽の意外なポイントがあることに気付き、とても雰囲気のある風景をゲットすることが出来ました。
 今夜の宿は「民宿 田園」です。体調を崩されていた女将と久しぶりに対面できました。変わらぬふくよかな体型が妙に嬉しくて感激です!
 しこたま食べて呑んでうたた寝し、10時半、正しく就寝。帯広では最高気温が6度近くまで上昇した、暑くて暑くてウンザリの一日が終わりました。明朝は6時出発予定です。

2月04日(金) 音更神社→鵡川→苫小牧

 今朝もそれなりに冷え込んでいてマイナス15度。でも日中予想は今日もウンザリなプラス4度です。朝はもちろんエゾリスの音更神社に向かいます。日の出前に境内の駐車場に着き、いつも宿で準備して下さる有難いおにぎりをほおばります。あれやこれお気に入りの宿なのです(ホテルや旅館に拘らない方にはお薦めの宿、トイレはウォシュレットですがネットは出来ません)。
 この神社の楽しみはもちろんエゾリスなのですが、他にもアカゲラやカラたちがやって来るので退屈する暇なんてありません。9時半まで撮影を楽しみ、切り上げ、高速を占冠まで走って鵡川に向かいます。ここは知る人ぞ知る有名な探鳥地なのですが、短時間で遭遇できたのはハイイロチュウヒ♀、ハギマシコのみでした。鳥見人も少なく、これ以上期待できそうもなくて早々と苫小牧に移動することにしました。苫小牧は曇天で、たまぁに小雨(雪じゃありません!)がパラリ。今年の旅で初めて夕陽を早々に諦めホテルにチェックインしました。ところが30分もするとホテルの窓の外に陽が差し始めているのに気付き、慌てて飛び出し、狙っていた夕陽を目当てに苫小牧港へ急ぎます。ウナギの寝床のような湾の東端では釣り人が棹をたれ、正対する西の空には夕陽。おぉっ絵になるではないかと喜んだのも束の間、夕陽はさっさと雲間に消えて本日も終了。じつは湾の近くでレンジャク50〜60羽の小群に出会ったのですが、とにかく車の往来が多い場所で諦めざるをえませんでした。でも、佐賀平野にしかいないと思っていたカササギに出会えたのは驚きでした。ウトナイ湖のネイチャーセンターに問い合わせたのですが、何年か前、船に紛れ込んでここまでやって来たようだとのことでした。ふた昔ほども前の長崎で仕事の折、電車の窓から見たことはあったのですが、目の前の電線に留まるその大きさは少しばかり意外でした。
 今夜は苫小牧プラザホテルニュー王子です。安くてもなかなかいい宿です。いよいよ明日は最後。当初予定のウトナイ湖は止めて、早朝から北大演習林。そして野幌森林公園の予定です。

2月05日(土) 北大演習林→野幌森林公園→小樽港
 旅の最後の日だからなのか、早くに目が覚めてしまって早めの支度。家で碾いてきたコーヒー豆をドリップし、昨夜コンビニで買ったおにぎりをほおばり野菜ジュースを飲む(滅茶苦茶な組み合わせです)。5時30分にチェックアウトし、旅に出る前から少々気になっていた苫小牧港のマルトマ食堂へホッキ丼を食べに行くことにしました。6時前には店に着いたのですが、もうすでに営業中。さっきホテルで食べたばかりのおにぎり他が胃を占領していて、目の前に運ばれてきた丼と味噌汁のボリュームに尻込みです。丼はご飯が多めでしたが味噌汁は素晴らしく旨くて、汗流しながらやっとの思いでかき込みました。苦しくなったお腹を抱えて北大演習林に到着したのですがまだ薄暗く、もしや朝陽に間に合うかもしれぬと、立ち寄らないつもりだったウトナイ湖へ走りました。でも鳥インフルのため柵が張り巡らされていて湖の畔には立ち入れません。雲もあり諦めて再び北大演習林へ引き返します。
 今年は演習林での撮影は期待しておらず、ただただ旅の最後を小鳥たちやエゾリスたちと楽しく過ごすのが目的だったのですが、職員さんから教えていただいた情報で、想定外の飛びっきり素敵な出会いを堪能することができ、大満足しました。
 お昼に切り上げ、野幌森林公園と某神社にも立ち寄ってみたのですが目的の鳥には会えず、諦めて札幌自動車道を小樽港に向かいます。数時間前から「事故のため通行止め」の表示が出ていたのには気付いていたのですが... 小樽行きの新川ICから銭函ICまで事故のため通行止め。これがいつまで経っても解除されず、仕方なく札幌街なかの地道を走る羽目になりました。ところが飛んでもない大渋滞です。しかも今日は土曜日。小樽雪明かり祭りとも重なっていて、ちっとも動きません。歩いた方が明らかに早い、にっちもさっちもいかない有様なのです。普通なら20分ほどの移動距離に2時間かかってしまいました。昨年は吹雪で通行止め、今年は事故。どうも札幌周辺は、鳥見も併せ鬼門なのかもしれません。北海道旅行での撮影は大抵午後5時過ぎには終わるので、深夜となる乗船までの待ち時間潰しは確かに大変なのですが、こんな渋滞での時間潰しはまっぴら御免です。とにかくウンザリ。ならばいっそ祭りを楽しみに行こうかとも思ったのですが、いったいどこから湧き出てきたのかと呆れるほどの、ひとひとひと。駐車場探しも大変そうで、下手なとこに停めたばかりに車上狙いに合うことだって考えられますから、二の足を踏むのです。
 君子危うきに近寄らず。コンビニで食料を買い込み、小樽港に早々と到着。定刻の船を待つことに決めました。
2月06日(日) 小樽→舞鶴→自宅
 外は穏やかな日本海、波はまったくありません。まるで流氷の入った根室海峡の如しです。ところが残念なことに、あかしあ号の539号室(だけなのか?往路のはまなす号では感じなかったし、昨年のあかしあ号の同室でも気にならなかったのですが)は振動が酷くて、パソコンで日記を綴っていてもガタガタガタガタ小刻みに揺れ不快なのでした。
 今日は日曜日。もちろん携帯は表示圏外。仕事の電話も関係ありません。ネットもなぁ〜んにも出来ない不自由さって、いいですね。喰って呑んで寝て、喰って呑んで寝て、酒が無くなったら終わる旅。
 少し波頭が白くなり始めました。まもなく、今年の旅が終わります。
  

 
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NOBUYOSHI NAKAGIRI
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自然と野鳥たちの四季 のようにのように〜