自然と野鳥たちの四季 のようにのように〜
 

2月03日(土)
 
荒天のため往路の船が大きく遅れていて、新日本海フェ リー事務所から午前3時敦賀港へ集合の電話が入る。出港は6時間遅れ、午前6時を過ぎるらしい。となれば苫小牧港着は5日の午前3時頃か。上陸後は沼ノ端東で一度高速を降り給油予定なので、天気が良ければ十勝川の朝陽に間に合うかどうか。悪ければそのまま阿寒の観察センターまで走ろうか。
 2150自宅を出発。舞鶴敦賀道にはチェーン規制が出ていたが特に問題なく順調。コンビニで食料補給のため若狭美浜で降り、フェリー港までは地道を走ることに。ところが降雪直後でタイミングが悪かったのか除雪されてなく極めて怪しい路面状態。そしてナント、あろうことかインター降りて最初に右折する信号で対向車線に入ってしまうという大チョンボ!走っているうち標識が左手側道(本来走るべき本線)にやたらたくさん付いてることにハタと気付き、こりゃ大変。速攻でUターン。たまたま対向してくる車がなかったから事なきを得たものの、ヘタすりゃ大惨事。てっきり片側1車線の対面通行と思い込み、雪で路面標示はまったく見えず、雪上の轍もなく、疲れた頭で迷い込んだのです。ヤバヤバヤバッ!超ヤバです! 北海道内の方が指示が適切で、遥かに遥かに走り易いのです。
 コンビニに立ち寄り、無事0135敦賀港着。乗船開始予定は午前4時頃。岡山の最低気温は連日のマイナス3度4度だったのに、午前3時になっても敦賀港の気温はプラスの1度でした。
 
2月04日(日)
 目覚めれば0750。曇天小雪。あまり船が揺れてる感覚はなかったのですが、窓の外を見れば白波蹴立てて揺れてるような... (^^; とりあえず負けずに持ち込みの朝食、アネロン服用、そして旅の安全祈願の一献! 以降、船酔いなのか酒酔いなのか定かでなし。持ち込んだ十八盛酒造の「純米しぼりたて無濾過生原酒」、軽やかで程よい酸味が心地良い。4合瓶が1100円なんてありえないコスパ。最高です。20年近く昔の同酒蔵「備前蒼海」を思い出させる美酒。より軽やかで洗練感があり、とても気に入りました。
 おおぉ揺れとる〜 テーブルの上のペットボトルがずれ落ちそうに〜 それなり荒海です。ホロ酔い機嫌でウトウトしていると突然、「車両甲板のパジェロの盗難アラームが鳴った」とフロントから電話。旅に出る前、船が揺れたときにアラームが鳴るのではないかと気になり三菱自販の営業H氏に確認していたのだが、やはり敏感に反応したのだ。ベテラン営業マンなのにホント役に立たぬ。
 ふたたび1330起床。揺れはあるが少しは治まっただろうか。現在、佐渡沖。航路はまだ3割。日の入りの1700頃、どの辺りを航行しているのやら。当然ネット繋がらず。この曖昧さが船旅の魅力だし、当日の夕方であっても深夜便の予約が簡単に取れるのもこの時期の船旅ならでは。
 曇天変わらず、とてもじゃないが朝陽夕陽は望めそうにもない天候。相変わらずうねり、揺れ揺れ〜^^; 何度も何度も焼酎の入ったコップがテーブルの上をザザーッと勝手に右左。苫小牧港到着予定は0330。どうやら7時間遅れのようです。何年か前に半日遅れたことがあるのですが、大きな遅れは久しぶりです。下船出来るのはたぶん0400頃。
 今回の新アイテムは、汗臭対策の消臭スプレーと大流行中インフル対策の除菌スプレー。インフル対策は気にしだすとキリがありませんが、微妙な安心感があるのも確かなのです。現在、暴風雪警報が発令されている秋田県男鹿半島沖を航行中。
 今年は流氷の南下が早くて、羅臼の流氷観光船睨みながらの旅。ま、毎年のことではあるのですが。
 
 2月05日(月)
 0320苫小牧東港着。沼ノ端東まで走り給油。0410一路音更を目指します。道東道に乗ってしばらく、ほぼ直線の対面通行路線で前の車がいきなり右折。えっ、右折? 樹脂製のポールを薙ぎ倒し対向車線へすっぽり。フロントのバンパー破損しぶら下がっています。わき見?居眠り? 時速は80キロ(50キロ規制は出ていたけれど)それなりの安全運転だったのに。車間距離はしっかりとっていたので巻き込まれることはなかったのですが、まさか目の前の車が惨事とは。その後も数カ所で、中央分離帯を乗り越えて再び戻った轍(タイヤ跡)。この数時間で何台かが同じような自損事故を起こしたようです。対向車がなかったのは幸いというしかありません。
 時折雪の舞う曇天の中、0610音更神社着。マイナス1度。やたら暖かい。境内の木々には雪がしっかり降り積もり、雪リスの撮影はなかなか楽しいのですがモモンガとフクロウには会えませんでした。その後阿寒観察センターに立ち寄り、鶴居経由、茅沼経由で一路摩周第一展望台へ、1340着。マイ ナス5度。予報では今夕ここからの夕陽は無理。今日の最低気温は占冠辺りでのマイナス7度。日の入りは1638。撮影を諦め小雪ちらつく中、道に迷いながら16時前初めての宿「きらの宿すばる」にチェックイン。もちろん温泉露天、トイレはウォシュレット。小鳥の観察し易い1階の部屋に通される。夕食は1830。それまですることもなく、温泉に浸かり、焼酎を少々。テレビは無く長い長い待ち時間です。明朝は曇天の予報だから餌台にやって来る小鳥を狙うつもりなのだが、どの程度やって来るのでしょう。部屋の作りはしっかりしていて、量はやや控えめながら朝夕の食事も美味しい。宿の雰囲気はいい。他の客は兵庫県からSL目当てに毎年来るという一名のみ。
 
 2月06日(火)
 想定通りの曇天、マイナス14度。0630から宿の餌台で撮影。エゾリス4匹、ウソ10羽、シメ7〜8羽、アカゲラ、オオアカゲラ、ミヤマカケス、ヒヨドリ、カワガラス、シジュウカラ、ハシブトガラ、ヒガラ、ゴジュウカラ、コゲラ。残念ながらシマエナガは現れず。ミヤマカケスとヒヨドリは餌台を気にしていたが来なかった。1000チェックアウトしてとりあえず屈斜路湖へ。曇天で写欲湧かず。釧路市内へ出てお土産を済ませる。
 今夜は鶴居のいつもの宿。夕陽は望めそうになく、1500チェックインし速攻で美人の湯へ。明朝の予報は9時頃まで曇天、後ち晴れ。例によって夜は酒盛り。期待して持参の岡山地酒、熊屋酒造の「伊七純米大吟醸無濾過生しぼり」はすっきりとした旨口でした。
 
 2月07日(水)
 
マイナス11度、曇天。音羽橋のカメラマンは極端に少なくて、0530時点で僅か10人ほど。記憶にないほど驚愕の少なさ。写欲まったく湧かずコッタロ湿原へ。どさんこ牧場でエゾフクロウ1羽。他に出会いもなく終了。朝食後は伊藤サンクチュアリーで1500まで撮影し菊池牧場へ。暖かく、タンチョウたちは早めにねぐらへ移動していて、すでに日没前のサンクにタンチョウの姿は皆無。空も色付かず本日終了。福岡のプロカメラマンIさんグループと偶然お会いできたことだけが本日の幸運だったかも。
 今年の「北の勝」(根室の地酒)は薫り高く旨いのだが、あの、マッタリ甘いとろけるような旨さではない。先日開栓した十八盛酒造の「純米しぼりたて無濾過生原酒」のほうが適度の酸味があり好みなのでした。
 
 2月08日(木)
 快晴、マイナス18度。夜明け前、某所のタンチョウを狙ったのですが主役不在で、コッタロのタンチョウに変更。朝陽は当たらないがシバレた葦に霧氷が付いて美しい。そのうち顔を出した朝陽に照らされるとオレンジに色付き、美しい変化に見とれてしまう。
 宿に戻り、0930チェックアウトして再びコッタロ経由で、寄り道しながら1330霧多布着。期待して夕方まで鳥探ししたのですが皆無。しかもよりによって、やっと夕陽が狙えそうな天候の日に、夕陽絡みの鳥や動物を狙えるチャンスの少ない霧多布泊とは。早めに宿泊地の変更をするべきでした。夕陽はまずまずだったのですが風がとても強く、どのみち長玉でゲットするのは無理でした。コミミズクにも会えず。「ゆうゆ」でひと風呂浴びて本日終了。
 
 2月09日(金)
 快晴なのですが低い雲があり、霧多布沖の水平線から昇る朝陽はゲット出来ず。カモもほとんど絡まず。数日前までいたというイスカを探したのですが見つかりません。新港、本港ともに小鳥は皆無で、半ば諦めつつ昨日も探した海岸へ。すると真正面にユキホオジロが6羽! 警戒心が強くなかなか近づけなかったのですが、なんとか絵を作れる距離へ接近。ディーゼル車の音は大きく振動もあるのでエンジンを切ろうとハンドル越しにキーへ手を伸ばそうとした瞬間、クラクションが「ブファーン!」手が当たってしまい、驚いたユキホオジロたちは当然の如く彼方へ消えてしまったのでした。(T_T) 諦めて走古丹経由で野付へ。霧多布にはワシがかなりの数いたのに、意外や今年は野付のワシが少ない。昨年のヘラジカ擬きツノを持つエゾシカはいませんでしたが、白く輝く立派なツノの雄ジカが数頭、威風堂々。
 満室予定だった「ぱぴりお」さんと「TAITO」さんに空きが出たということで、思案していた明日と明後日の宿は一件落着。一昨日の台湾大地震でキャンセルが出たのかもしれません。もしそうであればラッキーなんぞとは、流石に。
 今夜は昨年も泊まった標津の宿。15時にチェックインを済ませ、野付の夕陽を狙いに再出撃です。エゾシカ狙おうかワシ狙おうか、何度も何度も野付半島を行ったり来たり。結局ワシに狙いをつけて雲に邪魔されることなく撮影はしたのですが、とても中途半端なワシ落陽写真となりションボリ終了。
 明日は期待の羅臼観光船だったのですが風向きが悪いようで、出港するにはするけど近場でエサ撒きするというのでワタシャ辞退していたのですが、夕食後、もしかしたら普通に沖へ出航出来るかもとスマホに直電が。もちろん即答で「行きます!」なんだけど、風は南西で最悪。ま、ほぼ10年振りの羅臼観光船。どんな状況になろうと参加するしかないかなと。宿から羅臼までは45分程度。観光船が無理なら野付の朝陽に切り替えも可能です。天候睨みながらの旅なので、この先どーなることやらですが臨機応変。ワクワク期待♪
 
 2月10日(土)
 0340宿を出発。0420羅臼港着。2隻で0505出航。ほぼ1時間掛けて知床半島先端近くの流氷群に到着。直後、辛うじて色付いたのは僅かに国後ほどの高さのみ。恥ずかしがり屋の太陽がチラリ。とはいえ、ほぼ10年振りの流氷観光船での撮影はうきうき心躍ります。色が少なく光がないのは残念ですが、興奮して血圧急上昇。心臓苦しい撮影なのでありました。それにしてもオオワシの野風増感は半端なくカッコイイですね〜。8時前に撮影終了し、船は猛スピードで0835帰港。
 摩周湖へ向かう途中立ち寄った養老牛でクマゲラの食痕を多数見つけ暫く待ってみたものの現れず。摩周の展望台はマイナス2度、麓はプラスの2度。今日はどっぷり霧の摩周湖です。なぁ〜んにも見えませぬ。写欲湧かず、ノートブック容量確保のため写真セレクト。「ぱぴりお」さんにとりあえず1540チェックインし、すぐに砂湯へ。オオハクチョウとカワアイサが何度か飛行。ところが、中国人と思しき4名、うちひとりはモデ ル嬢。ブランデーのコマーシャル撮影をやってる様子だったが、なんと、ドローンを飛ばし始めたではないか。日本の法律はゆるゆるで、国立公園でも禁止というわけではないそうだから違反してるわけではないのだが、そこはオオハクチョウの飛行コース。意を決し、「ここでドローンしちゃダメだ!」って叫ぶと、間違いなく聞こえていてこちらをチラ見。それでも無視し、ドローン撮影を継続してどんどんエスカレート、沖の方へ飛行。たまらず目一杯大きな声で「ここでドローンするなって言ってるだろ!」と。さすがに反応し、なんかくっちゃべっている。「ノー ドローン!」とこちらもふたたび。今度は両手を広げてフワーイ?ときた。もう一度「ノードローン!ノー !」やっと渋々ブツブツ言いながら(たぶん言ってたに違いない)撮影中止。そのうちに陽も落ち、こちらが撮影を止めて切り上げるのをレストラン入口付近で
待っている様子だったが、暫くして諦め駐車場へ戻っていった。じつは数日前にも音羽橋でドローンを飛ばした輩がいたそうで、鶴居では大問題になっていた。じつはドローンを飛ばしている日本の本業カメラマンの多くも、違反承知で撮影しサッと片付けてシランプリ、なんてのが常態化しているようだ。国はもっと厳格にドローンを規制していかないと無法状態になってしまうに違いない。
 本日の撮影データは50ギガ。朝陽もほとんどなかったからかなり控えめには撮ったのですが、流氷船に乗るとこんな量になってしまうのです。船に同乗していた人たちのシャッター音は凄まじかったから、300ギガ以上撮影した御仁も多数いたに違いない。
 
 2月11日(日)
 ついに65才... 0500起床し0530和琴へ向かいます。曇天だが東の空は焼けるかもしれぬと淡い期待。もちろんなにも起こらず終了。開氷面にカワアイサ3羽のみ。
 宿に帰り餌台に来る小鳥を撮影していると朝食前の0730、突然大きな鳴き声とともに黒い巨体が飛んで来ました。少し距離があったのですが、そのうち20メートルほどに近づいてきて、これはいいぞとワクワクドキドキ! ところがまさかまさか。新聞配達の車がやって来て黒い巨体は湖の方へさようなら。最悪! いちどは諦めたものの、少し探してみようと思い道路に出てみれば何やら木を叩く音と鳴き声。辛うじてクマゲラ雌ゲットしたのでありました♪ 他にオオアカゲラ2羽、ヤマゲラ雌、アカゲラ多数。カラたちに見向きもせずゲラばかりを撮影していると、今までここの餌台では見たことのなかったシマエナガ5羽、他にキバシリ1羽。リスは1匹のみ。
 昼に切り上げ、屈斜路砂湯から1時間離れた鶴居へ。プラスの1度前後。湿った雪がチラチラしています。西の空は意外にも明るく、もしや焼けるかもと期待したのですが色付かず。タンチョウたちは何度も飛んでくれるのですが、とにかく飛行ルートは空低く、塒に帰る時間も遅いのでした。

 2月12日(月)
 マイナス12度、のち16度。早朝は某所のタンチョウ狙いだったのですが、想定していた下流方向には居ません。7時から工事のダンプがバンバン出入りするためタンチョウは橋の上流側を塒にしているのです。バックには遠く山並みも見えるのでロケーションは決して悪くないのですが小枝がかなり被ります。それに何より霧氷が皆無。昨日は暖かで湿っていたから霧氷をとても期待していたのに残念です。コッタロのタンチョウも見当たらず、カワアイサ6羽を少し撮って終了。数年前、ノハラツグミを見つけた場所のツルウメモドキにはヒヨドリが陣取っていて、仮にノハラツグミが来ても追い払うに違いありません。
 0930チェックアウトし音更神社に向け出発。1100前に到着。エゾリスはもちろんいるのですがエゾモモンガもエゾフクロウも姿無し。月曜なのにやたら人が多いなと思っていたら今日は振替休日なのでした。1230、Wさんに教えていただいた某所のエゾフクロウ初見。絵になります。手持ちハチゴロウで遠目から少し撮影。ふたたび帯広へ引き返し、今夕と明朝の撮影下見。日高の山々はどっぷり雲に覆われていて、夕焼けは望めそうにありません。
 
 2月13日(火)
 0350起床。薄曇り、マイナス18度。狙いをつけていた撮影ポイントへ0510到着。日の出は0628。いくらなんでも早すぎます。もう少しゆっくり宿を出るべきでした。霧氷は付いているようですが東の空低くには雲。車でしばし待機。一昨年夏の台風被害で道東は何処も此処も土木工事だらけで、この川も朝の5時からダンプが走り回っています。日の出時刻を過ぎた辺りから素晴らしい気嵐が湧き上がって色付き、激写。マイナス20度の中を撮影に夢中で、ふと気付けば頬は凍傷になる寸前でした。ダンプが橋を渡るたび上下に揺れて撮影は中断でしたが、想定外に楽しい朝の撮影を堪能することが出来ました。
 0800音更神社着。往路も復路も音更に立ち寄ったのは初めてです。宿に感謝しつつお弁当をいただいて撮影開始。すでに撮影している地元のカメラマンがひとり。この御仁、ここでは嫌われるヒマワリの種を餌にエゾリス撮影中です。仕事前だったのか間もなく切り上げて退却。今朝も7〜8匹のエゾリスが走り回っています。アカゲラやカラたちも絡んで退屈するヒマなんてありません。さんざ楽しくひとりで撮影していたのですが、そのうちに地元の写真仲間たちがやって来て朝鮮五葉松の実をセット。ところが彼等が持ってきた朝鮮五葉松の実にエゾリスが興味を示しません。こちらもそろそろ餌が無くなりそうだからと、和田さんから頂戴した朝鮮五葉松の実をふたたび。何故か何故だかこちらの実にばかりやって来るエゾリスたち。そのうち不審に思ったのか、写真グループのひとりが、先客のカメラマンが残していったヒマワリの種にブツブツ言いながら顔をこわばらせ、ズカズカとこちらが与えた餌に近づき「なぁーにを与えとるんや」だと。それが朝鮮五葉松の実であるのを目にした途端に沈黙。「なぁーにを与えとるんやとはなんじゃ。根性の悪いヤツやなあ!」と、こちらも本拠地ではないから遠慮がちに。でもしっかり聞こえるように呟く。連中は暫くして諦め、そそくさと撤収です。そんなこんなで想定外の昼まで楽しく撮影し、苫小牧へ一路。
 西の空には雲が湧いていて今日も夕焼けは望めず、1650道内最後の宿にチェックイン。最終日の明日はどんな出会いがあるのでしょうか。
 今年のデータ量は大変です。無駄撃ちしないし主義だし、今年は撮影チャンスが限られていたのに、よほどニコンD850のデータ量が大きいのでしょう。
 今夜はひとり大酒盛り。明日は「おまけ」の苫小牧演習林なのです。呑みすぎマンモス〜♪

 2月14日(水) 
 快晴のち雪予報。道内最後の朝です。0640チェックアウトし苫小牧演習林へ向かいます。駐車場に車を停め、三脚持たずハチゴロウ片手にエゾフクロウの森へ。今年はなんと嬉しいツーショットです! しかも邪魔だった真ん中の枝が台風で折れたらしく絵的にも悪くありません。すぐ近くでクマゲラが鳴き、カラ類はすぐそばにやって来ます。0840一旦切り上げて車へ戻り小休止。三脚持たずに歩けば往復40分。久しぶりに運動した気分です。1040ふたたびエゾフクロウの森へ、1100到着。お昼過ぎから雪予報なので、絡めばまた違った絵が作れると目論んでいたのですが、いつまで経っても雪にならず1430今年の撮影を終了。それでも森で待ってる間にキバシリを堪能することが出来ましたし、ミソサザイ、ミヤマカケス、アカゲラ、ウソ、ツグミ、そしてカラ類。
 荷をまとめ、食料を買い込み、給油と洗車をすませ、回転寿司クリッパーでホッキ貝をたらふく。寿司店を出てみれば外は雪。急に路面が怪しくなりました。船は定刻に出港らしいのですが、乗船予定だった「すずらん」が「はまなす」に変更されています。「はまなす」のステートAにはトイレと冷蔵庫がないので、食料品の傷みに気を使わねばなりません。北に向かう船ならば外気が徐々に冷えるので、窓のアルミサッシにのせておけば簡易保冷ができ気持ち的には楽なのですが、南に向かう船ではそうはいきません。
 2035、圧倒される巨大な船体が苫小牧東港に入ってきました。乗船後はすぐに、コンビニで買った福島の酒「奥の松」を開栓。定刻の2330を1時間過ぎて出港しました。
 
 2月15日(木)
 0650起床。津軽海峡を抜け小泊岬を過ぎた辺りです。波、うねりともに高く、大きく揺れています。まだネットに繋がっているので予報を見ると、佐渡を過ぎ、能登半島沖までこんな状態が続きそうです。食事すべきか躊躇したのですが卑しさ優先、持ち込んだ足の早そうな食料から口に入れて芋焼酎進行中です。たまにドゴーンと船底から音が伝わってくるのですが、いつだったかのドッゴーンドッゴーン大連発に比べればまだまだ余裕です。
 ちょうど正午、「奥の松」と持参した525cc芋焼酎詰替ペットボトル ^_^; が終了しました。船室でぼんやりとテレビを眺めていたら映画「ヒマワリ」。50年近く前、確か「Uボート」と一緒に上映されていた映画。学生時代の良き思い出がふと。
 旅の直前にカットした爪が伸びてしまいました。

 
 

 
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自然と野鳥たちの四季 のようにのように〜