特派員報告1
JHO・DAIGIN

平成23年12月23日(金)

 日本では冬になると女子高生たちの短いスカートが海外からの特派員を驚かせます。かろうじてお尻が隠れる程度の短いスカートを履いた女子高生たちは、階段を上るときには,下から覗かれないように片手でスカートを押さえます。寒さで太股が真っ赤になっていても、彼女たちは決して丈の長いスカートを履こうとはしません。上半身には防寒用のジャンパーを着込み、首にマフラーを巻いていても、下半身は大胆に太股をさらしています。季節にふさわしい服装を選ぶという基本的な常識を教えるべき大人たちも、眉を潜めながら彼女たちを放任しています。日本の武道や宗教には、寒さに耐えることによって精神を鍛える、寒修行という鍛錬法があるようですが、どうもそれとは違うようです。どこの国でも女性の露出を喜ぶのは男性ですから、男性の視線を意識しての行動だと考えれば、よほど好色な民族ということになりますし、冬になっても夏の流行から抜け出せないのだと考えれば、かなり硬直した民族性が伺えますし、ひとたび所属する集団のファッションとして定着すると、他人と違った格好ができない傾向があるのだとすると、没個性的な気質の発露とも考えられます。いずれにせよ、彼女たちがなぜあれほどまで頑なに品性に欠ける格好を守るのか、それがわかれば日本民族の特異性の一端に触れることができるように思うのですが、残念ながら我々外国人の理解の及ぶところではなさそうです。