基礎に異常が生じると、建付けが悪くなったり、建物が傾いたりするなど、住まいの居住性・安全性が懸念されます。基礎の表面は、通常モルタル塗りされています。基礎の表面に亀裂を見つけたとしても、基礎本体におよぶものとはかぎりません。本体に亀裂がはいると、構造体力に影響します。もし亀裂を見つけた場合は、専門業者にご相談ください。また、長期間にわたる荷重負担、付近での地下水くみあげ、地震などにより、建物を支える地盤が局部的に沈下することがあります。極端な場合には基礎が破断してしまうこともあります。1年に一度でも、建物全体を離れた位置から眺めて、傾きがないかどうか点検するようにしてください。
基礎に設置してある換気口のまわりには物を置いてふさがないように注意してください。床下の換気は木部の腐朽防止上重要です。寒冷地では、開閉式換気口を設ける例が見うけられますが、春先には必ず開放することを心がけてください。