住まいの点検

■瓦葺き  ■予想される損傷

  ずれ、割れ、はがれ
■点検と補修
瓦葺き屋根は特に日常的な点検をする必要はありませんが、雨漏りがなくとも瓦の配列やずれや割れを発見したら、すみやかに補修する必要があります。補修には瓦の固定、取り替えしっくい塗りなどの方法があります。また、地震や台風の直後にも瓦のずれや割れを点検するようにしましょう。

■ 彩色石綿板葺き  ■予想される損傷

 ずれ、割れ、はがれ、浮き、褪色、鉄部のさび
■点検と補修
彩色石綿板の割れ、はがれ、浮きの補修には、差し替え、コーキングなどの方法があります。彩色石綿板は相当の耐久性があり、一般の石綿スレート瓦に比べ褪色のおそれが少ないものではありますが、やがて褪色が目立つようになります。再塗装の際には、専門業者に依頼することをお勧めします。

■金属板葺き(瓦棒葺き) ■予想される損傷

  褪色、さび、浮き、継ぎ手の緩み  
■点検と補修
    亜鉛鉄板の耐久性を維持するためには褪色やさびが
    生じる前に塗装を更新することが必要です。表面の塗
    装が白っぽくなってたら、すでに塗り替えの時期にきて
    いると考えられます。

■雨どい ■予想される損傷

  はずれ、変形、割れ、詰まり、金具のさび
■点検と補修
雨どいにゴミが詰まると建物を汚損します。雨どいにたまったゴミや落ち葉などは、日常気がついたときに取り除くよう、心掛けることが大切です。また、台風の前後にも点検掃除をすると良いでしょう。その他雨や積雪により、はずれや、割れといった損傷をうけることがあります。小さなひびなら市販の補修材でも直せますが、それ以外は専門業者に依頼するほうが適切です。
 
■軒天・破風板・鼻隠し ■予想される損傷

  はがれ、腐れ
■点検と補修
軒天は、屋根での雨漏りが下に流れてくるものと、軒先の局部的な雨漏りが考えられます。軒天にしみが出来ているようだと、木部が腐り、被害が大きくなります。早めの補修が必要となります。、破風板、鼻隠しの部分的なはがれは、釘を打ちつけて押さえ、コーキング材を充填することで補修することが出来ます。

      

TAKANO TOSOUTEN