諸上寺 Shojoji Temple 村上市



岩船神社の北東方、諸上寺山の南腹にある曹洞禅刹、開基の年は明らかでないが、大化4年(648)に磐舟柵(村上市岩船周辺に設置されたと推定される古代城柵。)が築かれた前後に開かれたのが始まりとされます。寺も最初感音寺と称し、真言宗で奉仕されていたという。
室町時代中期の文明7年(1476)、耕雲寺(市内山辺里)5世の徳巌宗欽が、荒れ果てていた古寺を曹洞宗の寺院として改宗、海巌山諸上寺として再興。のち再び荒廃したが、永禄年間(1558-70)、本庄城(後の村上城)主本庄繁長の援助によって耕雲寺13世の岩室文松が重興し、江戸時代には村上藩主代々の帰依が厚く諸堂が整備された。
文政9年(1826)の火災の後、文政13年(1830)に現在の本堂が建てられた。
境域は約2万㎡、武家門を思わせる山門※ストリートビューをくぐり、杉木立に覆われた参道を進んだ奥に、文政13年(1830)建築の、茅葺(現在は鋼板で覆っている)の大きな入母屋屋根をのせた本堂※ストリートビュー、その右側に庫裏がある。
本堂脇から裏へまわると、山をとりこんだ見事な日本庭園があり、とくにツツジの花のころがすばらしい。その庭園の美しさは「花を見るなら岩船の諸上寺、梅に桜につつじに椿、咲いてからまる藤の花」と古い俚謡にもうたわれている程です。
寺域背後の諸上寺山の頂上は、諸上寺公園になっている。







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