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熊の足跡 トレイルでは時々見かける 
熊の足跡 トレイルでは時々見かける
 ロッキーの動物たちの中でも一番興味がそそられるのはやっぱりクマさん。熊はクーガーやウルフと同じく危険な動物である。だからこそ見たい。でも山の中を歩いていてばったりなどというのは避けたい。できれば車を運転中にこそっとわきの茂みから顔を出してもらいたいものだ。今回の旅では、そのようなケースばかりが5回も続いた。ちょっとつきすぎていた。トレッキング中のニアミスならあった。Old Fort Pointではトレイルの50メートル先に出没したらしいが私たちが行ったときにはもうどこかに行ってしまっていた。あとには足跡が残っていた。
ハイウェイのすぐ横に登場 bear1
ハイウェイのすぐ横に登場bear1
 最初の遭遇は、EdmontonからJasperへ向かう途中。時刻は午後8時頃。この熊を見たときには間違いなくグリズリーだと確信した。ただその後熊の画像をくわしい方に送って見てもらったところでは、シナモンベアーだという答えをいただいた。僕なんぞはカナダの熊はグリズリーとブラックの2種類に超大型のコディアックヒグマしかいない(北の方には白熊もいるが)と思ってたのだがグリズリーとブラックの間に何種類かの亜種がいるのだ。それにブラックベアーだってブラックばっかりだとは限らない。中には真っ白なブラックベアーがいる。突然変異なんかでホワイトになったりブラウンになったりする。
 ただこのBear1については、絶対グリズリーだと言う人もいるし、いろいろな見解があるらしいので結論を出すのはもう少し後にしたい。
Mt.Robsonの近くで bear2
Mt.Robsonの近くで
 その後のBear234は紛れもない真っ黒のBlackBearである。いつ出会ったときもそうだが熊は食べるのに必死である。熊の好物はベリーだが、それ以外にも木の実やタンポポや蟻なんかも食べる。大きな石を持ち上げては蟻んこさがしをしたり、お花畑でタンポポに囲まれている姿はかわいらしい。ただ人間のことは全く眼中にないかというとそうではない。時々チラリチラリと人間の様子をうかがっている。ただ鹿のように臆病ではないのですぐには隠れない。人間が無害だと知っている熊なのかもしれない。
マリーンレイクへ行く途中 bear3
マリーンレイクへ行く途中
 マリーンレイクへ行ったときには行きと帰りに一回ずつクマにあった。出迎えクマと見送りクマだ。特に朝見たブラックちゃんBear3は、いきなり私の車の前を横切ったかと思うと、しばらく道路沿いに歩いてくれたので、その間私は右手にカメラを持って左手でハンドルを握っていた。これぞ二刀流(妻に叱られた)。そのうち次々と周りに車が停車して、あっという間にベアージャムになってしまった。しかもそのクマは大観衆の見守る中を再度堂々と道路を横切ってもとの森に帰っていった。

    

マリーンレイクの帰り道 ありんこ探しか bear4
4Bear1

 それからBear4がマリーンレイクの帰りに会ったクマさん。このクマが一番サービスがよかった。時間にして約20分は道路わきをうろついてた。それにしても白い車の兄ちゃんはかなりのクマ好き(私も人のことは言えないが)らしい。何しろ4回も車をUターンさせて、かぶりつきでクマに付き合っていた。
 
Marmot Basin で見た小熊 bear5
Marmot Basin で見た小熊
 クマ好きについては人のこと は笑えない。何しろ5頭目のクマはわざわざ探しに行ったのである。Mt.Edith Cavell へ行く途中のMarmot Basin はスキー場である。いくらカナダでもスキー場というのは普通は夏にはやってない。私たちがそこへいったのは8月のお盆である。この夏の真っ盛りにスキー場へ行くのはスキーおたくかクマおたくかのどちらかである。
 でも行ってよかった。ここで発見したのが小さなこグマだ、おそらくブラウンBear。かわいいあんよでひょこひょこ動きながら、赤い木の実を食べていた。

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