平成16年度夏休み自由研究「ナメクジに立ち入り禁止を知らせる研究」
<目次>表紙
1.これまでの研究経過  2.今回の研究の動機   3.今回の研究テーマ  4.研究にあたって調べたこと
5.研究内容 (1)予備実験  (2)本実験   6.研究の結果と考察   7.今後の課題と感想  8.最後に  
9.参考文献ほか       ★貝らワールドのトップページへ★

2 今回の研究の動機

 小3・小4の研究を通してぼくはナメクジにとても興味を持ったが、世の中はナメクジぎらいの人が多いせいか、ナメクジにとってよくない話題やニュースを色々見つけた。
 例えば、ナメクジを捕まえてそれを分解したエネルギーで動く駆除ロボットの発明。
(http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20011010301.html)
 大阪の印刷会社がビールでナメクジを育てて養殖し、ナメクジの99.9%は動物性タンパク質であることも分かったので、ハンバーガーの肉の代わりに利用できるのではないかという研究をすすめている話。
(http://melma.com/mag/44/m00002744/a00000247.html)
 ビールを使って殺す道具のわなの販売。
(http://www.engei-leevalley.jp/mokujiFolder/ribare-EFolder/ribare-E4Folder/SS105.html) 
 
 さらに、ぼくの研究をホームページにのせた事からたくさんメールをもらったが、そのメールの中に「ナメクジを大切に思っているようだが、花を大切に思っている人にとってはただの害虫ではないか。」というきびしい意見ももらった。それで、どうしたらナメクジにも、花や野菜にもいい方法がないかとぼくなりにずっと考えていた。
 
 今年の四月、たまたまテレビで『ナメクジ逃げ〜!逃げ〜!』というナメクジ忌避剤のCMを見た。インターネットで調べたら、ナメクジを殺さずにナメクジのきらいな物質が入った『ナメクジ逃げ〜!逃げ〜!』を置いて大切な花や野菜のそばによせつけないというものだった。
 そのCMを見た後で、ぼくは小4の時の研究中に調べたことの中から、ナメクジがにおいにとても敏感でにおいの学習をするという大学の先生の研究を思い出した。そしてその記事がのったアロマリサーチという本をインターネットで買って読んでみた。読んだら、キニジンというナメクジの嫌いな物を好物のにんじんといっしょに与えるとにんじんまできらいになるというものだった。
 さらにその研究はすすんでいて、私説博物館のページ(http://www.asahi-net.or.jp/~zs6t-yrfj/essay/shisetsu/namekj.htm) には、ナメクジはにおいは記憶するが、冷水に3分つけるとその記憶がみんな消えるということが書いてあった。
 
 ぼくの実験でも、マジックなど苦手な物がナメクジの体についた場合は、ナメクジ自身が液体を出してはがしてしまったので、(体はやせたが)、ナメクジがいやがってさけるとすれば体に触れるものよりにおいではないかと気付いた。においで、なめくじに「ここに入らないで!」という信号を送ればいいのではないか。「立ち入り禁止!」という信号をナメクジに送るにおいってなんだろう?
こう思ったことが今回の研究の動機である。