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  • 更新日 2013年7月24日
  • 青梅市「広報」より
    《第六十七回》ふるさとの文化財

    延命寺棟札えんめいじむねふだ
    【青梅市指定有形文化財】
    掲載日 平成18年10月15日

    青梅駅を降り、昭和レトロの町並みを眺めながら東へ5分はど歩くと、「安産子育ての呑龍上人」を祭る古刹延命寺があります。 近ごろは多摩(青梅)七福神の大黒天を祭る寺として多くの方が観光に訪れます。 当寺は、臨済宗建長寺派で長淵の玉泉寺の末寺であり、開山は季龍元筍禅師(玉泉寺第三世)です。

    延命寺は応安2年(1369年)の創建で、今日に至るまで1度も火災に遭うことなく、過去帳などすべて残されており、その歴史を連綿といまに伝えている貴重な寺院のひとつです。

    本堂の屋根裏に納められる「棟札」も創建当時のものが残されています。 棟札は鉄板製で、その大きさは、縦八寸、横四寸の長方形、色は黒ずんでいます。 細い線で縁取りされた文字が刻まれており、刻みが浅いため、一部読み取りづらい所もありますが、表面には、本尊、脇佛、鎮守など、裏面は、年号、所在地、寺院名などが刻まれています。 裏面に刻まれている「青梅村」という文字が、「青梅」という地名が記されている最も古い史料となっています。 昭和49年1月1日に市有形文化財に指定されています。

    市文化財保護指導員
    大久保 芳木
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