掲載日 平成22年1月15日 |
「 下端に口が大きく裂けている形を鰐の口に見立てて、「鰐口」という呼名が生まれたものと思われます。(この「鰐」とは鮫の古名です)各部の名称も「目」「口」「耳」など顔の名称がついています。 古くは平安時代からあり、室町時代のものが多く現存します。 曹洞宗 鰐口は慈眼院境内の野老窪観音堂(現在の所久保観音堂)に奉納され、掛けられていたと思われます。表面銘文の文安二年(1445年)は、室町時代中期にあたります。 市内では武蔵御嶽神社にある建武五年(1338年)の鰐口(都有形文化財)に次いで古いもので、花蔵院(友田町四丁目)の鰐口と共に昭和39年青梅市有形文化財に指定されました。 現在、鰐口は木箱に入れられ、慈眼院本堂のある成木六丁目自治会の方々により大切に保存されています。(非公開) 慈眼院へは河辺駅北口から都営バス「上成木行き」に乗り、「梅ヶ平」下車です。 | |
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市文化財保護指導員 小島 みどり | ||