良寛堂 Ryokan-do 出雲崎町
「きてみればわがふるさとはあれにけりにわもまがきもおちばのみして」。出雲崎に帰ってきた時の歌だろう。 松林に囲まれて建つ良寛堂は、大正11年(1922)9月、出雲崎の良寛研究家、故佐藤大雪の尽力により、安田靭彦画伯の設計によって立てられたもの。このあたりは、良寛の生家、出雲崎の名主の橘屋山本家の屋敷跡で、一帯が「良寛生誕地」として県の指定史跡になっている。建物は、屋根寄せ棟作りの小堂で、堂内に良寛持仏の枕地蔵をはめ込んだ石塔が安置されている。 ≪現地案内看板≫
新潟県史跡 良寛生誕地(橘屋跡) 昭和二十七年十二月十日 この史跡は良寛の生家橘屋の屋敷跡です。良寛は宝暦八年(一七五八)出雲崎町名主山本以南の長男としてここに生まれました。もとの屋敷は現在地の約二倍の広さでここは幕府のお触れを掲げた御高札場であったといいます。正面の良寛堂は故佐藤吉太郎氏の計画、安田靫彦画伯の設計によって大正十一年九月に建立されたもので佐渡ヶ島を背景に、日本海上に浮かぶ浮御堂の構想に成るものです。堂内には良寛持仏の石地蔵をはめこんだ石塔を安置し、良寛の いにしへにかはらぬものはありそみと むかひにみゆる佐渡のしまなり の歌を刻んでいます。 新潟県教育委員会 出雲崎町教育委員会 |