掲載日 平成17年2月15日 |
阿弥陀如来および両 三尊像は鎌倉時代中期に造立された木彫像で、表面は金泥塗り、漆箔仕上げです。中央の阿弥陀如来像は像高約47.9cmで寄木造り、脇侍二尊像は一木造りで、向かって左側の勢至菩薩は像高約33.7cm、向かって右側の観音菩薩は像高約33.4cmです。 三尊像は、阿弥陀如来像の着衣の形式、両脇侍の筒型宝冠の形状の特色から、信濃善光寺式阿弥陀三尊像として造られたと考えられています。善光寺式阿弥陀三尊像は鎌倉時代以降、多数造立されていますが、大部分は銅像で聞修院のような木彫像は希少です。 さて、聞修院の木造両脇侍については、大きさ・形状の細部までが一致する、銅造の善光寺式阿弥陀三尊像の脇侍が、全国で5体確認されています。このことから、聞修院の木造両脇侍は、銅造の善光寺式阿弥陀三尊像脇侍の、鋳造原型として造られたと考えられるようになりました。5体の銅造脇侍像の型取りに使用された後、崇拝対象とされ、主尊の脇侍として 聞修院へは青梅駅から上成木行きか飯能行きのバスに乗り柳川バス停下車徒歩7分です。 問い合わせ郷土博物館 ☎23・6859 | |
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市文化財保護指導員 三好ゆき江 | ||
参考資料 『広報おうめより』より |
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