歌詞ファイル作成
LyricsMaster
が出てくる前は、歌詞検索サイトで調べ、見つかってもプロテクトがかかっており、 TXTファイル化するは自分でタイプしなければいけませんでした。
英語の歌は
LyricsMaster
で検索しても一覧に歌詞がでてきません。 でも、一覧にでる検索サイトの結果の殆どが
Lyrics Search Engine
で、 実際に訪問すると簡単に調べられ、歌詞のTXTファイル化も容易でした。
中国語の歌を歌詞ファイルにするのは、簡単ではありません。
MP3機に歌詞表示させるためのLRC形式歌詞ファイルを作るのは大変でした。
当時、音楽データは「ケ麗君(テレサテン)」のVideo-CDから拡張子「Data」を「MPEG」に書き換え、それを
TMPGEnc 4.0 XPress
を使って「Wav」ファイルにし、それを
Audacity
で「MP3」に変換していました。
肝心の
歌詞ファイル
は自分で作るしかありません。Video-CDの画面から漢字を読み、 香港の空港で買った「牛津」の辞書を引きながらの作業です。
当時のPCはW2000機で、これが中国語が私以上に苦手で、 「チャイニーズ・ライター」と云ういただき物のソフトでピンイン入力やら部首入力などを駆使し、 MP3機付属の歌詞エディターで作っていました。
中国語の動画は、歌詞が入っているものが多いので音楽だけ入れ替えています。
問題点
歌詞ファイル共通の問題
[1].TXTファイルが入手できない場合があります。
中国語の歌詞
[2].文字コードをUnicodeにしないと保存できません。
[3].日本語環境下のOSで歌詞ファイルを作るのは文字化けしやすいです。
TXTファイル
の入手
邦楽の場合、よほどニッチな歌手、曲で無い限り
LyricsMaster
を使えば入手できますが、それでも見つからない場合、
1.あきらめる。
2.歌詞カードを入手し、自分で写す。
3.歌を聴いて、自分で写す。(聞き取りづらいフレーズが出てくる)
2.や3.はよほどじゃないと実行しません。殆どあきらめます。
そのうち
LyricsMaster
で見つかるかもしれませんから、待ちましょう。
中国語の歌詞の
保存
保存時に、文字コードを
ANSI
から
Unicode
にするだけです。
WindowsのOS
日本語や英語の歌詞ファイルは
2000
で充分です。 中国語の歌詞ファイルは
Vista
をすすめます。
私が中国語の歌詞を入力する「
書式/フォント
」は
簡体字の場合は「
Simsun
」文字セットは「
Chinese-BG2312
」です。
繁体字の場合は「
MingLiU
」文字セットは「
Chinese-BG5
」です。
Media Subtitler
の使用法
Media Subtitler
については、このように感じています。
●.細かい
タイムコード
の設定が苦手である。
●.
フォント
の
種類
、
サイズ
、
色
、
表示位置
の設定がわかりやすく、設定しやすい。
LyricsMaster
からダウンロードした
邦楽の歌詞ファイル
を例に
Media Subtitler
の利用の仕方を紹介します。
邦楽の歌詞ファイル
には、歌の
タイトル
、
歌手名
、
作詞者
、
作曲者
、
歌詞
本体が書かれています。これらを3つに分けてそれぞれ異なる設定をしています。
ここではMPEGファイルの画素は480x360を前提にした設定となっています。
1.
タイトル
Font=メイリオ、スタイル=太字、サイズ=36、Color=(任意)影つき
表示時間:0.5〜10.5秒、表示位置:水平=Center、垂直=Center (Margins=10)
2.
歌手名
、
作詞者
、
作曲者
Font=メイリオ、スタイル=太字、サイズ=24、Color=(任意)影つき
表示時間:0.5〜10.5秒、表示位置:水平=Center、垂直=Bottom (Margins=60)
3.
歌詞
Font=メイリオ、スタイル=太字、サイズ=26、Color=黄色 影つき
表示時間:○○〜xx秒、表示位置:水平=Center、垂直=Bottom (Margins=10)
この3つの歌詞ファイルはすべてSSA( Sub Station Alpha )形式の
SSAファイル
で保存しています。
タイトル
の
SSAファイル
と
歌手名
、
作詞者
、
作曲者
の
SSAファイル
は、 表示時間を標準化するため、使いまわしています。
LyricsMaster
の歌詞ファイルからテキストをコピー&ペーストして、フォントや表示位置を設定しています。
歌詞
は、
MPEG動画
にあわせて「
Manual Mode
」で行の歌いだしを聴きながら 「
Apply
」「
Next
」「
End
」ボタンをクリックします。
Media Subtitler
を使い始めた頃は、
SSAファイル
ができると直ぐに、 このソフトが持つ「
Enbed Subtitles...
」で、
VirtualDub
に引継いで字幕を動画に埋め込んでいました。
しかしこの作業はとても神経を使いますし、気に入らない時はもう一度と云うこともありました。
ここでラフに時間コードを埋め込んだ
SSAファイル
は、
Subtitle Workshop
で微細に時間コードを再設定した後、もう一度この
Media Subtitler
に読込み、フォント、・・・、表示位置等を設定して保存し、
歌詞ファイルの作成は終了
です。
Subtitle Workshop
の使用法
Media Subtitler
で保存した
歌詞のSSAファイル
と
MPEG動画
を
Subtitle Workshop
に読み込みます。
Subtitle Workshop
の
選択行
を
ダブルクリック
すると、
選択行
の
開始時刻
まで
ジャンプ
します。
そこから
プレイボタン
をクリックすれば歌いだしより
速いのか/遅いのか
がわかります。
選択行
は、下の
開始時刻
、
終了時刻
、
テキスト分(29文字)
のフレームで 編集できます。
開始時刻
を修正して
ダブルクリック
、
速いのか/遅いのか
を繰り返して
開始時刻
を決めます。
気をつけないといけないのは、
開始時刻
が、
前の行
の
終了時刻
より早いと正しく表示しません。
どうも、インタープリターで表示するらしく、
前の行
の
終了時刻
が優先されますから、 そのときはせっかく修正しても
開始時刻
が遅れます。
効率的な修正を期待するなら、表示時間
全体を少し前倒し
しておきましょう。
Media Subtitler
なら「
Edit
」に「
Set delay
」で、
Subtitle Workshop
なら「
Ctrl+A
」で歌詞全体を選択して、「
Shift+Ctrl+N
(-100mSec)」で 1〜0.5秒程度の前倒ししておきます。(ちなみに+100mSecは「
Shift+Ctrl+H
」です )
私は、すべての行に対して
歌いだし
と歌詞の
表示開始時刻
をほぼ一致させた後、 全体を
-300mSec
シフトしています。
以上のようにして全部の行を修正したら保存して
Media Subtitler
に返します。