平成14年度夏休み自由研究「ビールごてんでナメクジ一家を調べたよ!」
<目次>表紙
1.研究を始めたきっかけ (1)昨年の研究結果 (2)昨年の研究の追加実験 (3)ナメクジについて調べた事 
2.今年の研究テーマ   3.研究内容(1)ビールで飼育 (2)明るさと行動 (3)元の場所に朝戻るか (4)銅に対して
4.研究の結果  5.今後の課題と感想  6.最後に  7.使った資料
         
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(3)ナメクジについて調べた事
・ナメクジは陸産貝類とよばれる貝の仲間。貝類とは軟体動物の事で、地球上の生き物の中では昆虫類、節足動物についで種類が多く8万種もいる。軟体動物の中では腹足類の仲間でサザエなどと同じ。腹足類の中ではエラがなく肺でこきゅうする有肺類の仲間である。

カタツムリも同じ仲間だが体の作りはちがうし、通ったあとも下の様にちがう。

(ナメクジの通ったあと)  (カタツムリの通ったあと)

・1匹のナメクジは春と秋に2回、年間に約300白い卵を生む。条件が良ければ35日で成体となり産卵ができる。オスとメスが同体で1匹では産卵しないけれど2匹いると両方が産卵する。卵を生む場所は土の中か鉢の裏等。

・ナメクジは日本に10〜15種類いて、うちの周りで見かけるのは背に3本のすじが入ったチャコウラナメクジやナミナメクジで、成体は5〜10p。ナメクジのエサは植物の若芽などでやわらかい部分をおろし金のような多数の歯がついた舌でかじる。

・ナメクジは昼間、排水こうや植木ばちやゴミの下にいる。冬は落ち葉の下などしっけの多いところで冬をこしじゅ命は約1年。

・ナメクジの天敵はコウガイヒルという細長い生物でナメクジを食べる。

・ナメクジの体は円筒状で、2対のしょっ角がある。後ろの方の大しょっ角の先に目がある。また右のしょっ角の後ろには丸い気孔があってこれを開けたり閉じたりしてこきゅうする。足のうらは平らで黄色っぽい白色。

・ナメクジは塩をかけると死ぬと思っている人もいるが、ナメクジの体は2分の1以上の量の塩がなければ死なない。塩のしんとう圧のため体内の水分が体外に出て、体がちぢんだだけで溶けたのではない。だから後で水分をあたえると元にもどる。

・ナメクジはネズミのふんなどを食べる事もあるので広東住血線虫という線虫がき生している場合がある。だから手では絶対さわってはいけない。広東住血線虫症は人ののう細胞に感せんして、のうせきずいまく炎を起こすこわい病気である。

・最近の研究ではナメクジがにおいを学習できる事もわかった。ニンジンとキニジンと言う薬を同時にあたえるとニンジンのにおいをさけるようになり、さらにニンジンとキュウリを同時に与えるとキュウリまでもきらう様になる。

・ナメクジを殺す農薬のホームページで調べたら、ほとんどの物にメタアルデヒドと言う薬が入っていて、その薬はナメクジをさそい出す力と殺す力があると書いてあった。それでそのメタアルデヒドがどんな物か調べたらアルコールをさん化させてできるとあったのでやはりアルコールにはナメクジがよって行くのだなと思った。

・ナメクジは銅がきらいで、銅の板や銅線をはっておくといやがって近づかないと色々な本に出ていた。