平成14年度夏休み自由研究「ビールごてんでナメクジ一家を調べたよ!」
<目次>表紙
1.研究を始めたきっかけ (1)昨年の研究結果 (2)昨年の研究の追加実験 (3)ナメクジについて調べた事 
2.今年の研究テーマ   3.研究内容(1)ビールで飼育 (2)明るさと行動 (3)元の場所に朝戻るか (4)銅に対して
4.研究の結果  5.今後の課題と感想  6.最後に  7.使った資料
         
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3 研究の内容(実験の材料と方法、結果等)
(1)の実験(ビールで飼育)
(材料)
 ビール・植木鉢用の受け皿(平皿2枚)
 水そう・わりばし・水
(実し方法)
@6月25日の朝早くナメクジがよくいる裏にくぼみがついた桜の木の大きな鉢の裏から10匹のナメクジをつかまえた。
A平皿の1枚に4カ所切りこみを入れて、鉢の裏に似た様な形を作り、その上に白い皿をはりつけ、ビールを3oぐらいの深さに入れた。

B水そうに3oぐらい水をしき、Aの平皿(ビールごてんと名付けた)を真ん中に置き、とって来たナメクジを入れた。

(観察記録)
(6月25日)
水そうに入れるとすぐに、全てのナメクジが水そうのかべを登って行き、緑のフタの裏に行った。


腹足の裏を波の様に動かして、ねん液を出しながらすべる様にはって上に登る姿。はった後には光るとう明っぽいねん液が残っていた。(かわくと白っぽくなっていた)


うす暗い所が好きと分かっていたので、水そうをダンボールに入れ上のとう明なプラスチックのふたにもボール紙でフタをした。


けんび鏡で観察してスケッチをしたよ!


昼間はほとんど動かずビールごてんの裏かフタの裏にいたが、夜暗くしたら動きが活発になりビールの所に集まって来た。


(6月26日)
朝2匹水そうからだっ出していた。その内1匹はひからびて小さくなっていたが、水分をあたえれば生き返るかもと思い水そうに入れた。ビールや水の交かんをした後、水そうの周りをガムテープではった。
しかし夜10時30分、電気を消して豆球だけにしたら、2匹がふたのあみ目から出てろう下に出ていたのでつかまえた。暗くなるとものすごくよく動くので水そうの周りにガーゼをはった。


(6月27日)水ビール交換
ひからびていた1匹は水そうに入れていたが生き返らなかったので水そうから出した。他の9匹は元気。


(6月28日)
朝1匹がガーゼと水そうのフタの間にいた。ガーゼをやぶるのではと思ったが、わりばしでおしたら元来た道をもどってフタのすき間から中へ入った。他にも入りこめる所があったのに同じ所にもどるのが面白かった。


(6月29日)そうじ後ビールと水を交換
夜の運動量がとても多く、フタの裏のあみ目の所にナメクジが通った液のあとがいっぱいついていた。大好きなエサがあるのになぜそんなに動くんだろう?不思議だ。


(6月30日)
夜見たら1匹が弱って小さくなっていた。

(7月1日)そうじ後ビールと水を交換
1匹は弱ったままだが死んではいない。

(7月2日)
さらに別の1匹が弱って2匹が小さくなっていた。他の7匹は元気。

(7月3日)そうじ後ビールと水を交換
3匹が小さくなっていた。1匹は動いているが後の2匹は動かず、周りに白い汁が出ていたので水そうから出した。後7匹になった。


(7月4日)変化なし。

(7月5日)そうじ後ビールと水を交換
1匹がまた白い汁を出して死んでいたので水そうから出した。前の2匹と同じ状態だった。他の6匹は元気でまるまる太っている。


(7月6日〜8日)変化なし。
7日にそうじ後ビールと水を交換

(7月9日〜12日)
9日と11日にそうじ後ビールと水を交換
昼の間はビールごてんの裏にみんなくっついている。6匹全てがまるまる太っていて、じっとしている時にはかったら、長さは色々だが太さはどれも6oぐらいになった。夜も電気をつけている10時までの間は動き出さないので明るさとナメクジの行動の関係を調べる(2)の実験をする事にした。

(結果まとめ)
ビールだけでも6月25日から7月12日までの18日間6匹は元気に生きていたので、ナメクジはビールだけでも生きていけると考えていいと思う。
水そうの中で白い汁を出して死んだナメクジは何かの病気だったのか、または自分達の出したフンを食べたためか、またはじゅ命だったのか原因ははっきりしないが、人間と同じ様にアルコールに弱い物とそうでない物がいるのだろうかとも考えた。
それに、大好きなビールのそばでくらしているのに外に出ようとしたのはなぜだろう。エサを見つけるために動くのだとすればとても変な行動だ。夜動くのはエサをさがすためだけではないのかもしれないと思った。