平成14年度夏休み自由研究「ビールごてんでナメクジ一家を調べたよ!」
<目次>表紙
1.研究を始めたきっかけ (1)昨年の研究結果 (2)昨年の研究の追加実験 (3)ナメクジについて調べた事 
2.今年の研究テーマ   3.研究内容(1)ビールで飼育 (2)明るさと行動 (3)元の場所に朝戻るか (4)銅に対して
4.研究の結果  5.今後の課題と感想  6.最後に  7.使った資料
         
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(4)の実験
(材料)
つくえの上にしくビニールのふろしき 水 新聞紙 銅線 10円玉 エサにするキャベツ
(実し方法)
つくえの上にビニールのふろしきをしき、その上に新聞紙をのせた。かわいた物の上にのせるとナメクジの水分がとられてしまうので、新聞紙に水をたっぷりかけぬらした。その上に銅線を置き、はしをガムテープでとめた。銅線で作った2本のへいの両側にエサになるキャベツを置いて、ナメクジを銅線と銅線の間に置いた。


(実験の結果)
ナメクジは銅線と銅線の間に入れるとすぐに銅線の上を通ってキャベツの方にむかってしまったので、銅線のそばにさらに10円玉を置いてナメクジがいやがるかどうかを調べた。しかしナメクジは銅線や10円玉をよけようとはしなかった。中には銅線の上をはっていくものまでいたし、10円玉の上でくるりとむきを変えるナメクジもいた。


全てのナメクジが銅線や10円玉をこえてキャベツの方にい動してしまった。


(実験のまとめ)
色々な本にナメクジは銅をきらうと書いてあったのに、今回の実験ではまったくきらっている様子は見られなかった。10円玉よりも銅がいっぱい入っている銅線の上をナメクジがはって進む姿を見た時はとてもおどろいた。下にしいた新聞紙をぬらしておいた事と何か関係があるのだろうか?
今回の実験の結果から考えると、ナメクジが銅をきらいだと言う話にはぎもんがある事がわかった。

(さようならナメクジ一家)
(3)の実験でもどって来た4匹のナメクジに、さらに畑でつかまえた2匹を加えて(4)の実験を行ったが、次の朝ナメクジは近くの草むらにはなした。長い間協力してくれた4匹には本当にありがとうと言う気持ちでいっぱいになった。

◎4つの実験について気づいた事と反省点
 (1)(2)(3)(4)の実験をしてみて以下の事がわかった。

・ナメクジは好物のビールだけでも生きる事ができるが、好物のある事とは別に、夜になると動き回り、頭の通りぬけるくらいのすき間があれば出て行ってしまった。

・ナメクジは日中はしめり気と暗さのある鉢の裏の様な所(ビールごてんの裏)でじっとしていて、日中おおいをして夜の様にしてもナメクジを動かす事はできなかった。動物図鑑で調べたら、動物には体内時計を持つ物も多いとあったのでそう言う事も関係しているのかもしれない。また夜になると電気で明るくしていても動き出した。これはお腹がすいた事と関係がありそうだ。

・ナメクジがイヌかネコみたいに全く元いた家にもどって来るとは考えていなかったが、すぐ近くの鉢の裏に帰って来たのにはおどろいた。他の草や葉を食べながらどこにでも行ける状態だったのになぜもどって来たのだろう。とても不思議に思った。

・ナメクジが銅をきらうと言う話はだれかが実験してえた結果なのだろうか。うちでやった実験では全く銅をきらう様子は見られなかったので、ナメクジの種類によって銅をきらう物とそうでない物がいるのではないかと思った。

今年は6月初めからナメクジの研究をしようと決めていたが、思ったほどナメクジがつかまえられずに苦ろうした。ナメクジがもっとたくさんいれば、もう少しくわしく何回にもわたって調べる事もできたと思う。
昨年は実験後、かわいそうな事をしたなといやな気分だったが、今年は実験後、ナメクジを草むらにかえした時、ありがとうと言う気持ちとほっとした気持ちでいっぱいになった。そして実験と中で死んでしまった4匹のナメクジはとてもかわいそうだった。