掲載日 平成18年4月15日 |
青梅大祭には、神功皇后(住江町)、神功皇后と武内宿弥(本町)、静御前(仲町)、日本武尊(上町)、武内宿弥(森下町)の山車人形がそれぞれ飾られます。 森下町の山車人形は約150年前の嘉永年間(1848)に、神田三河町四丁目(現千代田区神田司町二丁目)が所有し、神田明神祭の祭礼番付三十一番として天下祭に参加していました。 法橋仲秀英の作であり、『江戸重層型』山車の高欄上に飾られていたものを、明治4年に山車とともに買ってきたと言われています。 しかし、明治44年に電線を設置する折、山車の改造が行われ、山車は現在の『屋台型』になり、その時人形も降ろされて民家に飾られるようになりました。 都指定有形民俗文化財の旧稲葉家住宅に飾られる武内宿弥は、景行、成務、仲哀、応神、仁徳の五代に仕え偉功があったという伝承上の人物です。 人形の周りには山車の二層部分に張られていたあざやかな 山車の上に高く飾ってあった宿弥の人形は、下から見上げるとさぞかし勇壮であったと思われます。 5月2・3日の大祭には、山車の上での囃子や舞の競演とともに各町内の人形を見て回り、かつての青梅宿の繁栄と文化に触れてはいかがでしょうか。 これらの人形は、昭和43年に市の有形民俗文化財に指定されています。 | |
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市文化財保護指導員 儘田 小夜子 | ||