Rock & Wild Rare Pic.

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ジミー・ペイジ  Jimmy Page
ジミーは今さら言うまでもなくレッド・ツェッペリンのギタリストでした。

このショットは、1972年にZEPが2度目の来日をしたときの記者会見でのものです。
本サイトでも何枚か同じときのものを公開しましたが、これはアウトテイクで、彼としてはちょっと珍しい表情です。「麗しのジミー」と言ったところでしょうか? 帰国の直前、本人にこの写真をあげたら、彼自身もかなり気に入ってた様子でした。

前年の71年の初来日のときは顔中ヒゲだらけで、目だけが優しげに微笑んだり、知的な輝きを帯びたりしていたものでしたが、そのヒゲをサッパリ剃ってしまったら、意外とツルンとした顔になってしまい、あまりにも影や憂いがなくなって拍子抜けした覚えがあります。イギリス人にしては大して凹凸のない顔なので、彼には日本人の血が入っているらしい、とのまことしやかな噂が流れたことすらありました。のち、それは全くのデマだと本人は語っていましたが、その噂を信じてしまったファンは少なからずいたようです。

初来日があまりにも衝撃的で、後年伝説にさえなったほどの素晴らしさだった故、この72年のコンサートは「手抜きしてんじゃないの?」と多くのファンが感じたくらいウソ寒いものでした。
近年になって出回ったブート盤を聴いてみれば、そんなに怒るほどヒドイ出来では決してないのですが、当時の私たちZEPファンは、愛するがゆえ彼らには徹底的に厳しかったのです。
私も怒りまくり失望した一人でした。それでも彼らが東京にいる間、そして大阪、京都まで追っかけてコンサートを4回も見ているのですから、ファン心理というものは不思議としか言いようがありません。自分で言ってりゃ世話はないって・・・。

ジミーにはZEPのデビュー当時から71年の来日まではのぼせ上がり、王子ロバートもいいけどジミーのあの優しい目で見つめられたらどんなことでも許すわっ・・・なんて思ったこともありました。私は元々はジミーのファンだったのです。
でも72年の来日から、私はもうジミーのファンはやめました。この年の彼は、全身からなんとも言えぬ妖気と言うか、禍々しいオーラが立ち込めていたのです。あれは絶対気のせいなんかではありません。彼が最も黒魔術に傾倒していた時期だと知ったのは、そのずっとずっとあとでした。


夏川 翠 2002.5


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