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  • 更新日 2013年7月24日
  • 青梅市「広報」より
    《第百二十九回》ふるさとの文化財

    宝泉寺ほうせんじ青石塔婆あおいしとうば
    【青梅市指定有形文化財】
    掲載日 平成23年12月15日

    藤橋の宝泉寺は、藤橋山延命院と号する新義真言宗のお寺で、応永元(1394)年の開創と伝えられています。境域には、石製の卒塔婆で一般に「板碑いたぴ」と呼ばれる、合計23基の青石塔婆があります。このうち2基が、制作が優秀で優美であることから市有形文化財に指定されています。

    墓地入口手前の左側に並んで設置されていて、向かって右側のものは、建武4(1337)年の造立です胎蔵界たいぞうかい大日如来の種子しゅじ梵字ぼんじの光明真言が端正な筆法で刻まれています。

    左側のものは、応安7(1374)年の造立です。花瓶と花の絵一対を附した石質の良い入念の作で、阿弥陀如来、観世音菩薩、勢至菩薩が刻まれています。花瓶と花の部分は、わずかに彫り窪めて、浮き彫り風の立体的加工研磨が施されています。いずれも南北朝期の典型的な板碑です。

    この2基の板碑は元々宝泉寺にあったものではなく、皇国地誌によれば、明治初年代に宝泉寺西南方の矢端堀やばたっぽりの山林から出土したものとの由です。碑面が滑らかで破損が少ないのは、造立後ほどなく埋まり、雨風にさらされて風化することがなかったゆえであろうとされています。

    宝泉寺には、この外にも、両断するも地上高150cmの康永2(1343)年の大板碑、塔婆から墓標的な意味への移行期を推定させる貞治4(1365)年の板碑、時宗の板碑と推定される応永22(1415)年のものなどがあります。宝泉寺は、東青梅駅か河辺駅から西武バス「入間市駅行」で、藤橋または七日市場バス停下車、徒歩5分です。

    市文化財保護指導員
    久保田 繁男
     参考資料
    『青梅文化財・史跡・天然記念物』より
     参考資料
    『青梅文化財・史跡・天然記念物』より
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