掲載日 平成23年12月15日 |
藤橋の宝泉寺は、藤橋山延命院と号する新義真言宗のお寺で、応永元(1394)年の開創と伝えられています。境域には、石製の卒塔婆で一般に「 墓地入口手前の左側に並んで設置されていて、向かって右側のものは、建武4(1337)年の造立です 左側のものは、応安7(1374)年の造立です。花瓶と花の絵一対を附した石質の良い入念の作で、阿弥陀如来、観世音菩薩、勢至菩薩が刻まれています。花瓶と花の部分は、わずかに彫り窪めて、浮き彫り風の立体的加工研磨が施されています。いずれも南北朝期の典型的な板碑です。 この2基の板碑は元々宝泉寺にあったものではなく、皇国地誌によれば、明治初年代に宝泉寺西南方の 宝泉寺には、この外にも、両断するも地上高150cmの康永2(1343)年の大板碑、塔婆から墓標的な意味への移行期を推定させる貞治4(1365)年の板碑、時宗の板碑と推定される応永22(1415)年のものなどがあります。宝泉寺は、東青梅駅か河辺駅から西武バス「入間市駅行」で、藤橋または七日市場バス停下車、徒歩5分です。 | |
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市文化財保護指導員 久保田 繁男 | ||
参考資料 『青梅文化財・史跡・天然記念物』より |
参考資料 『青梅文化財・史跡・天然記念物』より |
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