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  • 更新日 2013年7月24日
  • 青梅市「広報」より
    《第七十八回》ふるさとの文化財

    友田御嶽神社獅子舞ともだみたけじんじゃししまい
    【青梅市指定無形民俗文化財】
    掲載日 平成19年9月15日

    友田町3丁目に鎮座する友田御嶽神社では、9月の最終日曜日に、友田町郷土芸能保存会によって、獅子舞が奉納されます。一説によると、獅子舞は文明十二年(1480)、僧賢海けんかいが友田山光岸寺を建立した際、獅子の歌を作曲して舞ったのが始まりと伝えられています。

    午後1時ごろ、友田町三丁目自治会館前に一同が勢ぞろいし、それから友田御嶽神社に向かって道中します。行列は「友田町行事」と書かれた提灯ちょうちんを持つ年番の2人が先頭に立ち、その後ろに万灯2人・ホラ貝吹き・天狗・棒使い2人・ササラり4人・獅子3人・笛方8人・金棒4人・神官2人・各種団体の役員が並びます。

    御嶽神社に着くと、大太鼓が打ち鳴らされ、神事が行われます。そして午後2時半ころから、社殿前の広場で、獅子舞が奉納されます。

    4人のササラ摺りが舞場の四隅に立つ中で、最初に、棒使いが棒を合わせて場固めを演じます。第一庭は大獅子の「笹掛り」で、中獅子(雌)を巡って、2匹の大獅子(雄)が争う内容です。獅子はいずれも赤塗りの獅子頭で、先獅子は2本のネジリ角、後獅子は2本の先細の棒角を持ち、中獅子は金色の宝珠を抱いています。

    第二庭は賑やかな「花踊り」で、天狗と獅子がササラ摺りの間に入り、輪になって踊ります。第三庭は大獅子による「花掛り」で、1時間前後に渡って舞われます。

    以上の奉納が無事に終了するのは、午後5時半ころです。また、夜の部もあり、第四庭、第五庭が行われます。

    今年は9月23日(祝)に行われる予定です。

    市文化財保護指導員
    角田 清美
     桜井保秋写真集「獅子の風」より  桜井保秋写真集「獅子の風」より
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