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  • 更新日 2013年7月24日
  • 青梅市「広報」より
    《第百二回》ふるさとの文化財

    鹿島玉川神社かしまたまがわじんじゃ獅子舞ししまい
    【青梅市指定無形民俗文化財】
    掲載日 平成21年9月15日

    旧下長淵村(長淵1~4丁目)の村社である鹿島玉川神社に伝わっている市指定無形民俗文化財の獅子舞は、市内に8つある無形民俗文化財の1つで、9月の例祭に社前で舞われます。(昔は19日の「中の9日」でしたが、近年はその前後の日曜日に行われます) 伝承によると、元和6年(1620)社殿大修理の折、遷宮祭に鹿の舞を演じたのがこの獅子舞の初めと言われていますが、詳細はわからないようです。ここの獅子舞の特徴は、小組・中組・大組という3組からなり、それぞれ小学生主体・中学生主体・成人主体で構成されています。獅子は「太郎」(ねじり角に剣先と玉)・「次郎」(ねじり角のみ)・「雌鹿」(中央に1本角)と呼ばれていて、地元では獅子ししとは言わないとのことです。構成は、獅子が3人×3組=9人、棒遣いが4人、ささらが4人×3組=12人、蠅追いが3~4人、天狗が1人、笛7~8人のメンバーで行われます。

    かつては、獅子舞保存会がありましたが、現在は自治会の中の有志が中心になって運営されていて、毎年何人かのメンバーの入れ替えがあるそうです。 祭典当日は、神社近くの玉川宮司家の庭で1場面を舞い、その後隊列を組んで神社に参入します。祭典の後、午後3時ころより小組・中組・大組の順で獅子舞が舞われます。それぞれ、1時間15分程度の舞が行われます。幾つかある各組共通の演目を舞ったあと、小組は「雌獅子隠し」、中組は「花踊り」、大組は「竿がかり・花見」のメインの演目が舞われます。午後7時ころより行われる大組の「竿がかり」では、蠅追いと呼ばれる道化が3~4人登場し、「獅子」そっちのけで大暴れし、見物人を楽しませてくれます。今年の奉納獅子舞は9月20日(日曜日)に行われます。

    鹿島玉川神社へは、西東京バス「青梅2小」下車、徒歩約1分です。

    市文化財保護指導員
    神森 正
      桜井保秋写真集「獅子の風」より  桜井保秋写真集「獅子の風」より
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