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  • 更新日 2013年7月24日
  • 青梅市「広報」より
    《第百十五回》ふるさとの文化財

    梅郷獅子舞ばいごうししまい
    【青梅市指定無形民俗文化財】
    掲載日 平成22年10月15日

    青梅市梅郷1・2丁目(旧下村下郷)に伝わっている「梅郷獅子舞」は市内に伝わっている8つの獅子舞の内の一つで、昭和44年11月に青梅市の無形民俗文化財に指定されました。

    伝承によると、元はお盆の次の日に「悪魔ばらい」と称して、村内の各家々を回り、それぞれの家で舞を舞ったそうです。いつ伝承したとか誰が伝えたとかは定かではありませんが、他の獅子舞が最初から社前等で舞われ、「奉納」という形をとっているのと比べると、始まりの意図は多少違うように感じられます。また、獅子舞の道具を入れている箱に「天保4年」(1833年)と墨書されていることから約180年ほど前には伝承されていたことが伺えます。梅郷獅子舞は現在「下郷芸能保存会」が奉賛会を組織して保存伝承しています。

    梅郷獅子舞も他の地区の獅子舞と同じように雄獅子・太夫・雌獅子の3匹獅子舞で、棒4人、ささら4人(女子)、天狗1人、幣負い1人、笛、歌の各役者さんたちで構成されています。

    演目は「女獅子隠し」・「花踊り」・「竿さがり」・「花見獅子」の4つがあり、4演目をすべて一度に舞うことはないそうです。現在は3月の「梅まつり」、4月の三社祭礼(地元の秋葉神社・八幡神社・稲荷神社)の祭礼日と10月の下山八幡神社の例大祭の3回獅子舞を行っています。

    10月16日の下山八幡神社の御例祭に社前で獅子舞が舞われます。郷土に伝わる無形民俗文化財をご覧になってはいかがでしょうか。

    下山八幡神社へは青梅駅から都営バス吉野行きもしくは玉堂美術館行き(土曜日・休日のみ)乗車、上郷バス停下車徒歩約3分です。

    市文化財保護指導員
    神森 正
     桜井保秋写真集「獅子の風」より  桜井保秋写真集「獅子の風」より
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