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  • 更新日 2013年7月24日
  • 青梅市「広報」より
    《第百三十三回》ふるさとの文化財

    天之社獅子舞あまのしゃししまい
    【青梅市指定無形民俗文化財】
    掲載日 平成24年4月15日

    青梅市二俣尾5丁目(平溝)に伝わっている「天之社獅子舞」は市内に伝わる獅子舞の内の一つで、昭和45年11月に青梅市の無形民俗文化財に指定されました。

    他所の獅子舞が獅子三匹で舞われる三匹獅子舞であるのに対して、この天之社の獅子舞は獅子一匹で舞う太神楽だいだいかぐら獅子です。

    元は7月15日に行われていましたが、何回かの変遷を経て、今は4月の最終日曜日の天之社の祭礼時に行われています。現在二俣尾5丁目の第1・第2自治会(旧字峯の出・平溝・大沢)の約90戸が獅子舞保存会の会員となり「獅子連中」をバックアップして保存伝承しています。

    獅子連中は獅子の舞い手2人、太鼓1人(締太鼓と大胴の2つを担当)、笛4人程、かね1人、三味線2人で構成されています。演目は1.さがり葉の舞2.大幣おおぬさの舞3.つるぎの舞4.鎌倉の四演目で、小道具として大幣の舞に「幣束へいそくと鈴」、剣の舞に「刀と鈴」、鎌倉は「まり」を用います。天之社の獅子舞は太神楽獅子なので、三匹獅子舞に比べ全体的に静かでゆったりとした舞です。祭礼当日は、午前8時30分に天之社前庭で「さがり葉の舞」「大幣の舞」を舞った後、村回りに出発し、一件ごとに幣束と鈴を持って入り、悪魔祓いと病気厄よけの意味を込めて家族の頭を噛むまねをします。一日かけて村内を回りますが、途中第二自治会館と第一自治会館の舞台で獅子舞を行います。村内を一周した後、再び神社に戻り、午後5時30分より社前での神楽として「さがり葉の舞」「大幣の舞」を奉納します。

    平溝天之社は高水山登山口入り口(軍畑駅下車徒歩25分程)の高源寺の並びに鎮座されています。新緑の一日、郷土に伝わる無形文化財をご覧になってはいかがでしょうか。

    市文化財保護指導員
    神森 正
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